10 つれづれ

October 09, 2011

香川でうどんを食べながら【大橋】

 10月6日、香川県高松市で、日弁連の人権擁護大会シンポジウムが開かれました。

 一般参加OKのシンポが3分科会ありました。
 第1分科会「私たちは「犯罪」とどう向きあうべきか?ー裁判員裁判を経験して死刑のない社会を構想するー」
 第2分科会「「希望社会」の実現~豊かさへの社会保障をデザインする~」
 第3分科会「患者の権利法の制定を求めてーいのちと人間の尊厳を守る医療のために」

 そのうち、私が参加したのは、第1分科会です。
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 かねてから、裁判員裁判を契機に、裁判員に「死刑宣告」の経験を強いずに済む死刑廃止の議論を巻き起こせないか、死刑よりも更生のための処遇を考えられないか、ということを考えてきました。
 これが、5時間にわたるシンポの中で、強いメッセージとなって発せられたことで、私は大変嬉しく思いました。

 北欧の刑務所の処遇を参考にしたのがよかったと思います。日本で死刑執行されたある確定死刑囚の人生を辿り、「もし彼がノルウェーにいたら」との設定で比較するパワーポイントの説明は、なかなか説得力がありました。
 
 大事なのは、犯罪を犯した人を彼岸に置くのではなく、自分と地続きのところで生きている同じ人間だという感覚を持つことなのだと思います。


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 さて、人権擁護大会は、ついでに旅行する機会でもあります。

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 私は、同好の士4名とともに、「讃岐うどんツアー」に向かいました。

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 香川には、聞くところによると、現在1万軒にも及ぶ讃岐うどん店があるそうです。

 私が食すことができたのは、たった4軒だけでしたが、いずれもガイドブックに載るメジャー店でした。

 1軒め 高松市内、お昼時だったので40人待ちくらいの行列。
 2軒め 郊外で、ピーク時ではなくすぐ入れたが、店の大きいのに感心。
 3軒め 郊外の老舗で、午前10時半ころなのに既に大行列。警備員も出ている。お店は小さめだが大駐車場が3つ、ツアー客が観光バスで訪れるのに驚く。
 4軒め 昼時だが行列はなくてすぐ食べられた。ロゴ入りTシャツを売っているのに目を引かれる。

・・という具合。

 私はそんなに食通ではないので、どれがどううまいか、といったことは評価しかねるのですが、考えたのは「参入障壁」です。

 うどんはせいぜい500円前後ですから、何軒回って食べてもお手頃で、かつお腹に限度があります。
 押しかける家族連れ、若いカップル。
 ただ、彼らも私たちのように、ガイドブックを見ながら「こことここ」と決めて回っていると思われますので、ガイドブックに載ってよい評価を書いてもらわないと、お客が回ってこないと思われます。

 急膨張している「老舗」より、工夫を凝らしている新参のうどん屋さんの方が、もしかするとよい味を出しているかも知れません。
 しかし、限られたお腹のキャパシティと時間の中で、新参のうどん屋さんを体験してみようということにはなりにくいのではないか。

 ん? もしかしてこの思いは、競争を増す弁護士業界でいかに頭角を現すかの問題と同じでは?

 でも、とにかく讃岐うどん業界の皆さま、工夫を凝らして、押し寄せるうどんツアー客をゲットしてください。

青森・六ヶ所村で【大橋】

 最近、青森の六ヶ所村へ行く機会がありました。

 六ヶ所村は、青森県の下北半島の付け根部分(太平洋側)にあります。
 「日本原燃株式会社」が操業する「原子燃料サイクル施設」(ウラン濃縮工場、低レベル放射性廃棄物埋設センター、再処理工場など)が存在することで有名です。

 東日本大震災から生じた福島第1原発の事故で、大気中に撒き散らされてしまった放射性物質が大きな問題となっています。
 
 しかし、放射性物質は「事故だから出てきてしまった」のではなく、原子力発電を行う限り「放射性核廃棄物」として必ずその処理が問題となるはずのものです。
 この処理を行う施設が、六ヶ所村にあるわけです。

 PRセンターでその仕組みを見ていますと、放射性物質はガラス固化体にして危険が少なくなるまで保管するとか、放射能の帯び方が少ないものはコンクリート詰めにするとか説明されていますが、「完全に放射性物質を外に出さない」という処理ではないことがわかります。

 放射性物質の濃度が低くなった段階で、最後には大気中に放出するとか、廃液を海中に放出するとかいうことが説明されています。

 でも、放射性物質の濃度が一定水準以下であれば「健康に問題ない」とは、科学的に証明されていません。
 (そのことを「閾(しきい)値が存在しない」という言葉で説明されていますね。)

 危険な核のゴミが、各原子力発電所から六カ所村に運ばれて、まだ軌道に乗っていない「核燃料サイクル」のために集結していっている状態です。

 ここも、地震・津波で危険が生じることに変わりありません。

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 さて、この六ヶ所村に再処理工場を造らせない、また核廃棄物を運び込ませないために、かつて大きな運動が展開されていました。
 このことを私はよく知りませんでしたが、現地で「花とハーブの里」を運営しておられる菊川慶子さんの著書、
「六ヶ所村 ふるさとを吹く風」(影書房、2010年9月)
を読んで、六ヶ所村で起こったできごとと、運動の中心を担われた菊川さんの個人史・思いを知ることができました。

 「花とハーブの里」は、とてもおしゃれなサイトで、今年春まで行われた「チューリップ祭り」や、「核燃に頼らない村作り」のためのルバーブジャムの製造販売などを紹介しています。

 この著書を読んでみると、子どもたちのために、将来のために、息長い取り組みをしたいという思いがよく伝わります。
 皆さんにもこの本を読んでいただきたいのですが、その上で、このルバーブジャムなどお求めいただいたらいかがでしょう?

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 この、雑草の中にある、大きな葉を茂らせているのがルバーブです。
 例えて言えば「フキ」のように、茎を食用にするそうですが、熱を加えるとトロトロになり、酸味があって、砂糖を入れて煮詰めてジャムにするとのこと。繊維が多くて、美肌によいとか。
 青臭くないかな?と思いましたが、美味しいです。
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 青森の人は、大阪人から見ると(私のルーツは浜松ですが) 、本当に控えめでシャイな感じです。
 青森で、方々の原発から出た核廃棄物を黙って抱えている状況に甘んじることなく、既に直面している「核のゴミ」問題を考えなければなりません。
 「各地へ核廃棄物を引き取ってほしい」というのが、現地の人々の偽らざる思いなのです。

 
 

May 05, 2011

黒部で水力発電を考える【大橋】

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 大橋です。

 GWに、バスツアーで「立山・黒部アルペンルート」へ行ってきました。
 
 黒四ダムを一度見てみたかったのです。

 行ってみてわかりましたが、まだ雪解け水がわずかで、ダム湖はほとんど水がなくて、表面には氷が浮いていました。下流の方もまだ50センチくらいの雪で覆われています。

 しかしここも本格的な雪解けとなれば、3000メートル級の北アルプス・立山からの雪解け水がたいへんな勢いで流入してくるわけです。

 黒四ダムを作るにはまた大変な技術力の結集が必要だったそうで、「黒部の太陽」という小説も現地で買ってきました。毎日新聞に連載されていたもので、映画化され、2009年にはテレビドラマとなり、DVDもあるとのこと。

 他に「黒部」(信濃毎日新聞社)という本(写真が豊富)も買って読みましたが、黒四ダムの建設の契機は電力不足とのこと。
 1951年に電力再編成により関西電力(株)発足。
 当時は戦後復興で電力需要が急激に増加し、関西では家庭の停電や工場の電休日が発生するほど深刻な電力不足だったそうです。
 そこで1956年に黒四ダム着工となるのですが、完成は1963年、7年間の大プロジェクトでした。

 「「黒部では怪我しない(転落すれば死亡)」と言われた峻険な地形」などという言葉、171名の死亡者が出たことなどを読みますと、どれだけの難工事だったのだろうかと思います。

 ところでその本に「水力発電は火力発電より出力調整がしやすい」という説明が出てきて、それはそうだろうな、と思いました。
 水は貯めておけるし、電力に使用せず放流することもできるからです。

 私にはこれ以上詳しいことまでわかりませんが、水力発電は原子力発電よりよっぽど「人間の手で制御できる発電」ではないかと思いました。
 もちろん、ダムを造るところは山奥で、豪雪・突風・雪崩など、自然の猛威との闘いです。
 それでも。原子力は人間の力を超えていると思えます。

 

March 06, 2011

日頃の自転車で鍛えた効果か?初スキー【大橋】

 大橋です。去りゆく冬のまとめを一つ。

 今年は大阪でも雪化粧の日がありましたね。2月11日撮影。事務所のすぐ近くのライオン橋です。

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 また、私は生まれて初めて「スキー」をしたのでした。
 一度、「スキーリゾート」という所へ行ってみたくなったのです。
 弁護士会の法友倶楽部という会派の親睦企画に参加しました。

 バブルの面影を残すルスツリゾート。若者スノーボーダー、そして中国・韓国のお客さんが目立ちます。
 そして「これがパウダースノーか」と思わせる、片栗粉みたいにキシキシする雪。

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 それから肝心の「スキー」なのですが、到着翌朝に初心者のスクールに2時間、その後は同行者に付いて歩いてもらい、いきなり頂上にリフトで行ってしまって泣きながら降りたりして、その日と翌日は恐怖でいっぱいだったのです。最終日にもう一度スクールへ行き、なんとかターンができたような気がしました。

 斜面を下に向きながら、しかも前のめりにならないとスピードが落ちないというコワイスポーツだと思いましたが、理屈で考えれば確かにそうだな、と思えます。
 恐怖感は日に日に去って、今は「また行ってみたい」などと思っている私は、我ながらかなり楽天家です。

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 ところで。スキーはかなり足腰と手(コケたときにストックで立ち上がるのに腕力が要ります)を使うということがわかりました。筋肉痛が何日後に来るかと戦々恐々の日々。
 しかし、なんと!筋肉痛は少々程度で去り、何事も起こりませんでした。

 これは、日頃自転車で鍛えている結果ではないか、と私は思いました。
 この頃、私は自転車で、事務所から大阪中央郵便局までを約8分間、深夜に爆走しています。
 夜中に作成した書面を、深夜12時締切の「翌朝便」で送るのです。翌朝10時には配達してくれます。

 この爆走は、締切に間に合わせないといけませんから、真剣に飛ばしています。かなり心肺も大腿筋も鍛えられている、と思います。

 ・・というわけで、今年は筋肉痛も起こらず、風邪も引かずに済んでいます。健康はありがたいです。

January 24, 2011

この週末【大橋】

 この週末の、2つの報告です。


 一つめ。国税審判官になって半年が過ぎた松井と久々に会食。

 松井にとっては新鮮で、私にとっては懐かしい気がする、「公務員生活」を聞きました。
 ただ、国税不服審判所というのは国税庁の中でも特殊なところのようで、特に国税審判官として任期付きで外部から来る人で、松井くらいの年齢の女性は珍しいらしいです。

 「天使だ、と言われているんだよ」と恥ずかしそうに言う松井に、思わず私も笑ったのでした。


 二つめ。高校時代の同級生で、臨床心理士の勉強をし、今はスクールカウンセラーをしているSさんと、お茶をしながら近況を語り合いました。

 スクールカウンセラーはどんな仕事をしているんだろう?という関心で、お茶に誘ったのでしたが、Sさんの一人一人の子ども(そして親)と真っ正面から向き合い、サポートしようとする姿に、高校の頃のひたむきな真面目さを思い出しました。

 「1週間に一度、しかも年間の回数が決まっているから、できることにも本当に限界があるの。でも、できることだけでもやっていこうと思って」というSさんが、へとへとにならないように祈ります。

 「面白いなあ、と思いながらやっていかないとね。しんどいと思ってやったら大変だから」とニッコリ笑って言っていましたから、きっと大丈夫でしょう。

October 25, 2010

長崎フィールドワーク【大橋】

 大橋です。

 この週末は、2泊3日で、雲仙・佐世保・長崎を巡ってきました。多業種の人で福祉・平和・社会問題での勉強と企画をしているグループ、Peace Net Osakaのフィールドワークです。

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 雲仙では、「コロニー雲仙」という、社会福祉法人南高愛隣会が取り組む福祉施設群を見学させていただきました。
 こちらは、障害者を施設で生活させるのではなく、施設は通過点であり、障害年金・就労・生活保護で経済的安定を得た後には「愛する人との暮らし」を支援していくという明確な目標を掲げています。「愛する人」とは、配偶者であったり親であったり、また友だちであったりしますが、精神的な自立、生き甲斐を求めるのが人間であるという明確な考え方に大いに共感を持ちました。
 また、こちらは、刑務所に繰り返し収容される障害者・高齢者をその本来の受け皿である福祉につなぐために、更生保護施設も設立するという積極的な取り組みをしています。施設は、障害者グループホームを解消した後のものを再利用したとのこと。新しい意義が見いだされたのです。
 ご多忙な中で見学案内と説明をしてくださった前田さん、阿部さん、どうもありがとうございました。
 コロニー雲仙の作業所で作られた「そうめん」を買いそびれたので、取り寄せをさせていただこうと思います。

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 雲仙の温泉街で、沸騰し湧き出る硫黄泉から立ち上る湯煙は、一見の価値がありました。こちらは明治の頃から外国人居留者の避暑地として栄えたそうで、レトロモダンな雰囲気でした。
 酸性の強い硫黄泉はなかなかヘビーで、なめらかでよいお湯なのですが、上がった後にはしばらく体を休めたい感じです。

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 佐世保では、社会民主党からの選出で衆議院議員を務めた経歴を持つ今川正美さんに、米海軍基地・自衛隊・佐世保重工の関係での現地案内と説明を受けました。「思いやり予算」で米海軍の待遇が良すぎて、自衛隊も心穏やかでないというほどの現状があるそうです。米兵犯罪も報道されないだけで実は発生しているとのこと。知らずに佐世保を見て歩いたとしてもわからないようなことばかりでした。
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 ちょうどよさこい祭りで賑やかな商店街を抜け、佐世保バーガーをおいしくいただきました。

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 長崎市内に着いたのが夕方で、大浦天主堂を拝観したところで主要施設の閉園時間が来て、あとは土産物屋と中華街と、夜の出島散歩でした。

 翌日はフェリーで「軍艦島」見学ツアー。小さな島だったところの地下が良質の炭鉱だったため、江戸時代末期から採炭がされていましたが、三菱の経営となって埋め立てで面積を約三倍に拡大し、戦中・戦後に大いに栄えた採炭の島です。最大で5300人がこの島に住んでいたそうです。石油へのエネルギー転換で1974年に閉山。その後、世界遺産暫定リストに載り、観光コースが整備されています。
 (といってもこの日は土砂降りで・・船内でカッパを買い、デジカメを雨に濡らしながらの見学・撮影でした。)
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 今は、当時近代的であった設備や高層アパートが潮風に朽ちていくままですが、この島から海底に616メートルも掘り進めた炭鉱があり、たくさんの家族の生活がここにあったと考えると、感慨深いものがありました。

 あと、浦上にある長崎原爆資料館へ。原爆投下地点は盆地の真ん中で、周囲の山に遮られて投下の影響は限定されたものの、熱線・爆風・そしてすぐさま起こった大火により多くの死者を出したことが窺えました。永井隆博士(長崎医科大学)が自ら被爆し、妻を失い、残された二児を育てながら被爆者の治療に心血を注ぎ、6年後に死去されたことが説明されていました。
 永井博士の「長崎の鐘」という手記を館内のショップで買って、帰りの電車で読んできましたが、原爆投下直後の渦中での貴重な記録から、「長崎原爆投下とはどういうことだったのか」を知り、投下と敗戦の後に生き残った人々の放心状態を救った信仰の力を感じることができました。

 私が今、佐賀地裁に通っている「玄海原子力発電所のMOX燃料使用差止訴訟」にも、隣接する長崎在住の方が、原告として参加しておられます。長崎に投下された原子爆弾にもプルトニウム239が使われていました。MOX燃料も同じ材料・同じしくみでエネルギーを作るものです。長崎が原爆で受けた深い悲しみ、そして再生と平和への長く辛い努力の歴史が、私にも少し感じ取れたように思いました。

September 26, 2010

法律事務所の「お披露目」小宴【大橋】

 去る9月18日土曜日、当事務所で金弁護士パートナー就任の「お披露目」小宴を行いました。

 弁護士業界外の方のためにも、ちょっと詳しくご紹介してみましょう。

 法律事務所の「お披露目」の小宴といいますのは、決まった時間で式次第に則って進めるようなものではありません。(そういうところもあるかもしれませんが・・きっとそういうところは出欠の返答を求めてくると思います)

 まずA4版1枚の挨拶状を作成し(たいてい色上質紙を使っています)、所属弁護士会の全会員に配布します。大阪の場合は、弁護士会館にレターケースがあるので、そこへ配布する形です。
 大阪は登録会員数が3000名を超えているので、けっこう大変です。

 それから、他地域の知り合いの弁護士や、依頼者・関係先の方々へは別に挨拶状を郵送します。

 その挨拶状に、「小宴のお知らせ」を書いておきます。日と、時間帯を書きます。当事務所の場合は「正午から午後6時頃まで」と書きました。
 ただし、小宴には限られた方をご招待したい、という場合は、別に「小宴のお知らせ」をお送りします。

 皆に配布したからと言って、皆さんが来られるわけではありません。どれほどの来客があるかを推測します。

 そして、お越しいただいた方に歓談していただけるよう、オードブル・軽食類と、飲み物を用意します。

 事務所の中はもちろん小綺麗にしておきます。日頃、依頼者関係のプライバシーを扱う場所ですから、それらはしまいこみます。そして、「オープンハウス」ならぬ「オープンオフィス」をやることになります。

 イメージとしては、個展会場のようなものでしょう。三々五々、時間内にお越しいただいて、主催者がお礼を述べ、歓談して、適当な時間に引き揚げていただく、という感じです。

 開業して間もない事務所ですと、平日である金曜日午後からの開催が多いように思いますが、当事務所は平日に電話を止めて行うわけにもいかず、土曜日の開催とさせていただきました。
 土曜日には西天満・北浜まで出て来ない弁護士も多いかも知れず、どれほど来ていただけるかがまた心配でしたが。

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 さて当日、開催前のセッティング。
 オードブル類が到着しました。

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 正午が過ぎました。観葉植物が届けられましたが、お客さんが来られません。
 みんな何となく心配で落ち着きません。
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 一人目のお客さんは、弁護士業界外の方でした。

 ぽつん、ぽつんと訪問客があります。ゆっくりとお話ししながら、私たちもお相伴で軽食をつまんでいるうちに、2時半過ぎくらいからでしょうか、「三々五々」来客が増えてきました。

 土曜日でゆっくりできるので、平日よりも皆さん滞在時間が長い印象です。たまたま顔を合わせた方々同士が名刺交換などして面識を持ち、交流の輪を広げる機会にもなります。
 会議室の椅子10脚程度が常に満席状態となりました。

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 事務スペースの方は、子連れで来てくれた弁護士や元事務員さんなどなどで「女しゃべり場」になり、こちらも賑やかです。(掲載ご快諾ありがとうございました。)

 4時を過ぎたころ、国税不服審判官になった松井弁護士が駆けつけました。生ビールをおいしそうに飲んで近況報告です。

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 6時前、長居をするつもりの親しい弁護士たちが来てくれます。宴はこれから・・。

 終宴は午後10時を回りました。軽食類も飲み物も引き出物も足りなくなることもなく、余りすぎることもなく、何とか終えることができました。
 お越しいただいた皆様方、どうもありがとうございました。
 これからも「大阪ふたば」をよろしくお願いいたします。

April 12, 2010

いちごの感動【大橋】

 大橋です。

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 日曜日、依頼者の方に神戸のいちご狩りへ連れて行ってもらいました。

 静岡で生まれ育った私は、久能山の石垣いちごは知っていますが、神戸にいちご園があるのは知りませんでした。

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 こちらの「二郎(にろう)いちご」は、酸味がなくて本当に甘くやわらかいいちごでした。
 日持ちはしないようで、まさに現地でしか味わえない味でした。

 20個も食べればお腹がいっぱいで・・(食べ過ぎか)

 車で、芦屋から六麓荘を抜けていき、「ここが芦屋か」と堪能させていただきました。

 平坦な大阪から兵庫へ来ると、坂の多い景色に別世界感を感じます。

 健脚の持ち主でないと生活はしんどいかな、とも思わされます。

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 月曜日は、刑務所への民事の面会と、某市役所への生活保護申請同行に行きます。

 朝から夕方まで外回り。雨が鬱陶しいですが。

March 22, 2010

久々につぶやきます【大橋】

 大橋、久々です。私はツイッターはやらないので、こっちでもっとつぶやかないといけないのですけど。

 2月には、司法修習生(今、弁護修習でお預かりしています)の懇親会で石切神社近くのホテルに泊まり、翌朝は初めて石切参道商店街を歩いてその独特な雰囲気に感銘したり(占いの館が並んでいるところでは、精神集中をして仕事仕度をしている方々にちょっとカメラは向けられませんでした・・)、
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 「雪見船」で琵琶湖を渡って長浜盆梅を見に行ったり、
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していたのですが、時機を逸しましたので画像報告のみにいたします。

 今日は、一日電話も来ないので集中して仕事をしようと思って、事務所に来ました。
 中之島は、まだバラも咲いておらず、閑散としています。
 また工事をしているようです。これからシーズンになるからでしょう。

 事務所に来る前に、天神橋筋1丁目にある「洗った豆を焙煎する」喫茶店でコーヒーとミニサンドウィッチ(朝食には十分な量)を頼み、豆を買ってきました。
 「洗っている」ということで私はお気に入りです。なんだかクリーンにおいしい気がします。雑味のない味というのでしょうか。
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 さて、私が先ほどとってきた朝昼兼用の喫茶店メニューは、合計760円でした。
 どうして家で食べないのか? 家に朝ご飯にする食べ物を買い置いていなかったからなのですが、おいしいコーヒーが飲みたかったということもあります。
 この感覚自体が既に、日々を普通につましく暮らす方々(特に女性)からかけ離れている、と思えます。
 喫茶店に行って、ひとりでコーヒーを飲みモーニングを食べている女性はやっぱり少ないです。

 ただ、仕事でいろいろな方々とお話ししていると、普通に喫茶店でモーニングを食べることにしておられる方(特にお金持ちということでなく)もいらっしゃいます。
 一方、男性でお弁当を作られる方も増えているとか。

 また、普通の暮らしぶりの方ですが、普通にブランド物のお財布・バッグを持っておられることが多いですね。
 私は、ここ数年で少しブランドを気にし始めましたが、いわゆる高級品に興味がありません。
 他の弁護士でも、聞くといつも1万円以下の服やカバンを得意そうに見せてくれる人もいます。

 またまた、先ほど新聞を読んでいて、乳がんで切除したあとの「人工乳房」開発者の記事が出ていまして、「女性は乳がんがわかったとき、命をとるか乳房をとるかで悩む」という一節を見たとき、私は違和感を覚えました。

 私は、悩む余地なく命をとるだろうからです。いわゆる「女子力」が弱いということがここでも現れているのかもしれません。

 松井が前のブログで紹介していました雑誌「VOGUE」もたまたま昨日(事務所にはいましたが、日曜日で気が抜けていたからか)手にしたのですが、服飾品の広告でモデルがノーブラであることを露わに示すポーズをとっているものがかなりあるのにまた違和感を覚えたことを思い出しました。女性が乳房にこだわりを持つことを前提としていますが(女性雑誌ですから)、私にはこれがよくわからないのです。

 ・・・そんなことで、女性相談者の方が「やっぱり女性の弁護士さんの方が気持ちをわかってくれると思って」と当方を選んで来てくださることについて、期待外れになられたら申し訳ないので、私の正直な感覚も書かせていただきました。

 それでもやっぱり、女性の方が話しやすいと思われる方、どうぞどうぞ。

 それでは仕事に掛かります。

January 04, 2010

新年。もっと勉強しよう【大橋】

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 新年明けましておめでとうございます。

 当事務所の開始は明日からですが、まずご挨拶から。

 ちなみにこの写真は昨日(1月3日)、大阪天満宮を通りかかったときのものです。
 3日でこれだったら、1日2日はどんな人出だったのでしょう?
 (私は初詣に行かないので実感したことがありませんが・・)

 全くの余談ですが、私は子どもの頃、たしか福沢諭吉だったと思いますが、「子ども向け伝記」を読んでいて、「神棚のお札を踏んでみたがバチが当たらなかった」というエピソードにいたく感銘した記憶があります。
 私の実家は、先祖代々の仏壇もあれば、神棚もあり、地の神様水の神様とも同居しているといった古い家でしたので、「そうかバチは当たらないのか」と妙に解放感を覚えたものでした。
 以来、私は無信仰で、「なぜ人は信仰心を持つのか」が関心事となっています。
 靖国訴訟に代理人として関わりだしたのも、その辺りに関心の源があると思います。

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 さて、昨年は、30日晩に大量の片付けものをして、事務所の机周りをさっぱりさせて、あとは3日まで「溜めていた資料類を読もう」と決めました。

 といっても正月はそれなりにやることもあり、「読めてよかった」と思うのは2つくらいです。

 一つは、日弁連発行の月刊誌「自由と正義」2009年12月号です。

 毎月発行されるので、なんとか目を通すように心がけているのですが、この号はなかなか興味深かったのです。

 特集1は「両親の離婚・別居の際の面会交流の問題点と課題」。

 「面会交流」とは「面接交渉」がこのごろこういう言われ方をするようになってきたのですが、「子どもを養育していない方の親が子どもと会うこと」です。離婚前の別居の時期(共同親権)と、離婚後の時期(通常養育している親に親権がある)があります。

 これまでの家裁の運用だと、養育していない方の親が子どもと会う機会はせいぜい「月に1回」程度でした。私はそれが実情だと思って、(多くは女性である)養育親の側の代理人になれば「月に1回以上は認めなくてもいいでしょう」と言い、養育していない方の代理人になれば(月に1度が限界だろうな)と思いつつ、依頼者の意向に従って「毎週が望ましいが、せめて2週間に1回は認めてくれませんか」などと言っていたわけです。

 家裁の考えの根本には「養育する方の親の心情を重視する」考え方がありました。
 別れた元配偶者には会いたくない、したがって子どもを元配偶者に面会させるとギスギスする。
 それはかえって子どもに悪影響だ。
 だから、面会は制限するべきだ。
 ・・・ということになります。

 しかし、特集の論文では、アメリカの実例が挙がっており、面会交流が原則化されているということです。
 子どもの権利条約9条3項にも「締結国は、子どもの最善の利益に反する場合を除くほか、・・・・子どもが定期的に父母のいずれとも人的な関係及び直接の接触を維持する権利を尊重する」という規定があります。

 子どもの立場に立つと、間違いなく「どちらも親」であり、「どちらからも愛されたい」はずなので、「親の都合で片親と会えなくなる」のは不利益なはずだと思われます。

 でも、特集中の「離婚した親を持つ子ども」へのアンケート調査などを見ると、「あなたのために離婚しないんだよ」と親から言われるのもまた子どもにとって辛いのですね。「自分のせいで親はしんどいのに離婚ができない」と思わされるわけですから。
 
 親が、共同生活ができない心情になってしまったら、離婚するしかないのだろうと思います。
 その上で、双方が淡々と親の責任を果たすことができれば、子どもへの不利益は最低限になるのだろうと思います。
 まあ、私たち弁護士は、多く、既に当事者同士では冷静な話し合いができなくなったために「代理人」になるので、どうしたらそこまでクールダウンできるのかと日々悩むのですが。

 この点、同じ「自由と正義」誌で、元高裁総括判事の方が「家事調停の身形」という論考を寄稿しておられます。
 ここには、昨年に松井が遺産分割の家事調停で多大なる疑問を持った「調停での解決を図ろうとしない調停委員」への疑問も書かれています。
 それから、家事調停には審判官(裁判官)が立ち会うべきなのに(家事審判法22条1項によれば、審判官と家事調停委員2名以上による調停委員会が担当するはず)、実際には審判官は最後の調停成立時点まで当事者の前に出てこない現状に対して「このままではクレームをつける当事者がふえてくるのではないでしょうか」と辛辣に批判しています。

 興味深いのは、家事調停の成立率が50%を切っている現状を憂い、同じく一般人が関わる紛争処理としての「労働審判」の手続において調停成立率が高い(70%前後)こととの比較検討を行っていることです。
 もちろん、遺産分割にしても婚姻費用分担ないし離婚にしても、審判ないし訴訟へ行く前に「調停前置」ですから、調停で成立しそうになくても調停を起こさざるを得ないということがあります。労働審判は「審判前置」ではないので、いきなり訴訟を起こす選択肢もあります。
 それを措いても、筆者は、労働審判では①最初から審判官が同席する、②審判員2名は労使の専門家である、③全3回と決められている、④労働審判委員会が適当な時(通常2回目だが1回目のときもある)に必ず調停案を3名一致で提示している、という4点が高成立率の鍵ではないかと分析しています。

 私は労働審判にも関わっている者として、代理人弁護士が就くことが前提のように運用されている労働審判と、多くは当事者が代理人を付けずに申し立てている家事調停とでは、争点の整理のされ方も当事者の納得の仕方も同列には比較しがたい面はやはりあると思います。
 しかし、同じく「生活に身近な紛争」で、「できれば安く早く解決したい」類型であることが共通することを考えると、審判官(裁判官)が最初から当事者に「会う」ことは大事かもしれないな・・などと考えました。
 調停委員はやはり「一般人代表」みたいなところがあって、年齢も高めで、「裁判所というから期待して来たのに、この人たちの価値観で決められてしまいそう」と悲観的になった人からのご相談も多かったりするのです。
 豊かな人生経験を生かして上手な落ち着きどころを探すというのが調停委員の妙味ではあると思うのですが、今時「先輩を敬う」精神があるとも言えず、当事者から不審の目で見られ心を閉ざされる調停委員も辛い立場であろうと思います。
 調停委員でできることと、審判官が指し示すべき到着点と。家裁にも改革が要るようです。

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 長くなってきましたので後は端折りますが、同じ「自由と正義」誌の特集2は「ペット医療過誤を取り巻く法律問題」でした。
 私たち弁護士は、「そうか、ペット医療の過誤訴訟で、慰謝料も認められるのか」「最高で慰謝料105万円の判決があるのか」というようなところだけは知識に蓄えるのですが、根拠法令から判決例まで、具体的に参考になる内容でした。
 とはいえ、ペット医療過誤は人間と異なり「逸失利益」(将来どれだけ働いて稼げたのにそれが失われたかということ)が算定されないため、損害賠償額が低額に留まるのが現状です。
 「これはお金の問題ではない」という相談者の方でないと、費用倒れで呆然となる危険があります。また、弁護士の方も報酬があまり見込めないという悲しさがあります。
 判決例の集積で賠償額の相場が形成されれば、裁判によらないで交渉や調停、ADRによる早期解決も図れていくのでしょう。
 過払金返還請求が消費者保護に詳しい弁護士によって交渉解決の図れる事件になったように・・・

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 それから、「月刊労委労協」という、都道府県の労働委員会の労働者委員のための月刊誌から、コピーをもらってあったものがあったので、読みました。
 東京大学社会科学研究所の水町勇一郎准教授による講演録「集団の再生~アメリカの労働法・労働組合運動から得られるもの」です。
 講演録ですから読みやすく、アメリカの労働組合運動をヨーロッパと比較し、さらには日本の現状に何が参考にできるかを説いたもので、視点が整理され、新鮮でした。
 昨年、スウェーデンとオランダに行って、労働組合の存在感を実感しましたが、さらにアメリカの経験から、日本の労働者の現状はどのように変えていけるだろう、と自分なりに考えていく材料を与えられたと思いました。

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 さて、だいぶ時間を掛けて「年末年始の成果」を整理しました。
 新年の目標は「週末には仕事を離れて勉強する」です。
 尊敬する税理士さんの、「毎週4誌の業界誌に目を通す」という話が2年来頭に残っています。
 でも法律専門誌ばかり読むつもりもありません。もっと視野を広く。
 (身近なところで、松井はよく本を読んでいますね。業界本ばかりではなく。)

 ではそろそろ、初仕事に掛かりますか。
 
 
 
 

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