つぶやき

February 04, 2008

映画「ぜんぶ、フィデルのせい」感想【大橋】

 松井の「4コマ写真」、面白かったですか?
 私もいつか松井のベストショットを撮ってみたいと思います。カバンにはデジカメを入れていますから。でも松井はカメラを片手に持ってウォーキングしていますから、負けますが・・

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 さて、私の休日第2弾。以前からこれは観てみたいと期待していた映画でした。

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 2月8日まで梅田ガーデンシネマで上映中なので、筋書きの説明は差し控えざるを得ませんが、なかなか面白い映画でした。

 舞台は1970年から73年のパリですが、スペインやチリも出てきます。
 「フィデル」つまりフィデル・カストロは、結局出てきません。でもその時代の風の基になっていることは間違いありません。

 この映画のポスターには「やっぱり大人は判ってくれない」と書いてあるのですが、映画を観た後の感想としては、主人公アンナ(9歳)が言いたかったのは「大人はちゃんと説明してくれない」ということだったと思います。

 アンナは両親が「チリアジェンデ政権支持運動」「女性解放運動」に邁進し始めたことから生活の激変を余儀なくされ、最初は不満いっぱいです。
 両親もお互いの思いをぶつけ合い、生活に疲れて子どもに当たったり、どうして生活が激変したのかを子どもに説明していないこと、説明できないことに直面するなど、未熟さいっぱいです。
 反フランコのデモに子どもを連れて行き、機動隊の催涙弾の煙の中を逃げるなど、子どもからしたら「怖い!」以上の何でもないですよね。なんて危険なことを・・

 でも、アンナはやっぱり両親をいちばん信用していました。「仕方がない」からではなくて、理解したいという思いでいっぱいでした。それは、両親が自分をいちばん大事に愛してくれているということが十分にわかっていたからだろうと思います。
 それで、アンナはお手伝いさんやお祖母ちゃんや学校の友達から親の悪口を言われても、自分なりに一生懸命見て、考えて、親の考えを支持するようになり、保守的なミッション女子小学校から公立の小学校への転校を自分で決めたのです。

 一方、2~3歳下と思われる弟フランソワは、生活の何がどう変わってもすんなり文句も言わずに適応しているところがまたすごいです。年齢のせいなのか、性格なのか。
 ある人にいわせると「弟というのは我慢強く育たざるを得ない」のだそうですが。

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 私の9歳のころ・・大人の不条理を感じたとしても、アンナほどはっきりとした意思表示はできなかったと思います。好奇心は同じくらいあったとは思いますが。

 演技を見ていても、アンナ役の「ニナ・ケルヴェル」という子はとてもかしこい子なんだろうなぁと思いました。頼もしい感じです。

 最後に映画パンフレットから、この子がインタビューで語ったという言葉をご紹介。
 「8才でこんなに大きな役を演じたことは、経験としてはとてもよかったけれど、ずっとこういう生活は疲れると思います。両親は女優になることを賛成していないし、私も同じ意見」

January 28, 2008

わりとゆったりした日曜日【大橋】

 昨日は朝は快晴だったものの、雲がどんよりと垂れ込める寒々しい日中となりました。

 10時過ぎに家を出て大阪府知事選挙の投票をして、花屋に寄って事務所のテーブルを飾る小さな花束を二つ買い、事務所に荷物を置いて近所の美容室にカットに行きました。
 
 道には何かのイベントがあるようで、警備服を着た人たちがぽつぽつ立っています。

 美容室で「今日、何かありましたっけ?」
 「マラソンがあるみたいですよ。今日は府知事選挙とマラソンがあるって聞いてました」

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 府知事選挙の話などしているうちに、美容師さんは中学校時代に「高槻むくげの会」の学校子ども会に通っていた人だったことがわかりました。
 「在日のお友だちがいて、私はついていっただけだったんですけど」

 「高槻むくげの会」の子ども会活動が高槻市からの予算減少により事業規模を縮小された件で、去る1月23日に判決が出たところでした。
 詳しくはまた控訴審対策会議で検討することになりますが、外国にルーツを持つ子に対する教育の支援について、全て「行政の裁量の範囲」として具体的な判断をしない、残念な棄却判決でした。

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 美容室を出ると、さらにそろいのジャンパーを着た人が道端に溢れており、旗を配ったり号外新聞を配ったりしています。ちらっと見たら、やはり「大阪国際女子マラソン」でした。

 昼ご飯を食べて戻ってくると、既に先頭の選手は過ぎた後のようで、かなり間を置いては走ってくる選手たちに寒そうな応援の人たちが「がんばってー!」と旗を振ります。

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 事務所で仕事を始め、一緒に難民事件をやっている同僚の弁護士が到着すると、お菓子を食べながら「控訴理由書」の担当部分をそれぞれ書く作業を始めました。
 いろんな話をしながらゆるゆるとそれぞれのパソコンを打ちます。

 なんだかんだで、3時頃から始めたのに早8時。「もう明日にしようか」

 うちへひとつ仕事を持ち帰りましたが、着手せずに寝てしまいました。
 こうして日曜日が終わりました。

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 土日によく寝ましたので、今週も平日5日をがんばって仕事をこなしていきたいと思います。

 最後に私がこのごろ気に入ってカバンに付けているバッジをお見せします。

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 これは「ヒンキー」というキャラクターで、「生活保護・ホームレス問題対策全国会議」という支援団体・弁護士・司法書士らで結成している団体の稼ぎ頭のようです。
 かわいいので、集会で売っているのを買いました。1個200円です。

September 10, 2007

夏のフィンランド、そしてシッコ【大橋】

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 今、うちの事務所の受付にいる「ブタの貯金箱」です。
 日本のブタの貯金箱にない鮮やかな色彩とコワイ目つきがとても気に入っています。
 8月10日から16日まで行ってきた、フィンランドで買ったおみやげです。

 フィンランドへは、埼玉弁護士会の生活困窮者対策特別委員会の皆さんの企画へ乗せていただいて、行ってきました。障害者・アルコール依存者・高齢者の治療施設・福祉施設や、債務支払が困難になった人のための保証機関、弁護士協会などを訪問してきました。
 こちらで写真を載せることができないので、それはまた考えるとして。
 
 フィンランドは土地の割に人が少ないのです。日本より少し狭い程度なのに、人口は500万人程度です。
 だから、というのも大きそうですが、とても人一人一人が大事にされているという印象です。
 社会保障予算(医療や年金)・教育予算は全て自治体から出るので、最低限、生きていくのにお金の心配はありません。

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 最近、姪にフィンランドのみやげ話用にと、ムーミンの本と地球儀パズルを買いました。
 地球儀パズルは自分用にも買いましたが、面白がって作っていたら4日ほどで完成。

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 フィンランドは日本から見ると「一番近いヨーロッパ」なのだそうです。それを目で実感したかったというのもありました。

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 ところで、昨晩はまたレイトショーで、マイケルムーアの話題作「シッコ」を見に行ってきました。

 これは、アメリカの医療制度の暗部を突く映画です。
 日本でも「国民皆保険」制度は崩壊しかけていますが、アメリカはここ30年ほど、医療は個々人が加入する民間医療保険で行うシステムとなり、公的な保険制度はありません(ただし低所得者用には厳しい要件の下にあるようです)。
 すると、どうなるか。
 
 リスクの高い人は保険に入れない。痩せすぎの人、太りすぎの人、既往症のある人。

 急に体調を崩しても、保険会社の審査が通らなければ病院から治療を断られます。

 保険会社の提携の病院へ掛からないとダメですから、近くの医者では治療を断られたりします。

 保険会社で審査をする担当の医師は、「否認率10%」を維持するように言われ、否認をたくさんするほどボーナスが高くなります。

 保険会社が治療を途中で拒否すると(これは必要な医療ではないと言って)、患者は治療途中でもホームレス支援センターの前にタクシーで運ばれて捨てられてしまいます。

 見ていると、医療費・薬品代がものすごく高い。日本の保険診療ではこんなに高いわけない、という金額が提示されています。みんな「自由診療」なのかしら?

 ・・・といったことが、これでもかこれでもかと明らかにされます。

 そして、このシステムを維持するために保険会社がいかに議員に献金をしているかとか。

 転じて、医療制度が基本的にタダであるイギリス・フランス、そしてキューバの状況が映ります。

 
 まあ、マイケルムーアの描き方は結構煽動的ではあり、アメリカの医療水準は「お金さえ払えば」世界最高水準であることは描かれていないし、「イギリスやフランスでそんなにみんな豊かなわけない」と思える中流家庭が取材されています。


 でも、マスコミが取材し放映する「真実」があくまで一面的に見た真実であり、マイケルムーアがクローズアップしてみせた「真実」もまた一面から見た重大な「真実」であることは確かです。


 日本の医療も自由化にさらされてきています。日本の未来を見るような映画でした。あと1週間くらいです。お早くご覧ください。

April 30, 2007

 「青山フラワーマーケット」のこと【大橋】

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 4月28日の朝日新聞土曜版「be BUSINESS」のトップに、パークコーポレーション社長の紹介記事が出ていました。
 私と同じ年齢の井上英明さんという社長が微笑む店内の写真を見て、私はピンと来ました。
 「青山フラワーマーケットだ。」

 私は2カ月くらい前から、事務所からそう遠くないところにある「青山フラワーマーケット」天満橋店というところでよく花を買っています。
 このショップは大変特徴があります。
 黒を基調とした店内で、スポットライトを浴びたように花が浮かび上がっています。
 花はガラスケースに入っておらず、自分で手にとって選べます。
 一本いくらと値札が付いています。
 それだけでなく、花の名前と、産地と、特徴や他の花との合わせ方などが手書きのカードで説明されています。
 もっと特徴的なのは、しゃれたブーケとグラスベース(ガラスの花瓶)を店頭に並べて、買って帰ればすぐ飾れるようにしてあることです。しかも安い。ブーケは350円、500円、750円(?だったと思う)に消費税を載せた値段と思われますが、お手頃感があります。
 このブーケは、現在、うちの事務所の打合せ室と受付を飾っています。
 400円足らずの値段で買ったミニブーケがあるだけで、打合せ室に潤いが生まれるのを感じます。

 私はこのブーケを見たときに、まずは「しゃれている」と素直に感動したのですが、見ているうちに「これはきっとドル箱だ」と思いました。
 例えばミニブーケの場合、メインの花(ラナンキュラスとかガーベラとか)が1本、サブの花(小菊とか小花のもの)が1本、葉っぱが2種類くらい合わせてあるのです。
 自分でこんなミニブーケを作ろうかな、と思ったとき、メインの花1本はまだよいとして、サブの花と葉っぱを2種類買ったらもう1000円くらいになってしまいます。しかも葉っぱなどは確実に余る。
 しかしこのショップでなら、プロの花屋さんによって作られたしゃれたブーケを400円を下回る値段で買えるのです。
 間違いなく需要の底辺拡大です。
 しかも、こんな小さなブーケでなら、1本いくらでは売るには小さすぎる規格外の小さなつぼみのものでも商品価値が生まれます。
 それから、さらに、このブーケのためにグラスベースを買った客は、次にもここにブーケを買いに来ます。そのうちに、花に興味が出てきて、自分で花を取り合わせて飾ることに挑戦したくなります。
 というわけで、広がった需要の底辺の底が徐々に上がってきます。

 その「be」の記事によると、井上社長は、先にイベント企画会社を起こしていて、経営安定のために日銭を稼げる事業を探していて、花の卸値段が店頭よりとても安いことに驚き、このビジネスを考え出したそうです。
 「花が高いのはなぜか。ギフト用が主で、売れるかどうかわからない花を常備しておかねばならず、そのロス分を値段に上乗せしているからです。」そして、日常的に花を買う人が増えればロスを減らせ、価格も下げられると考えたそうです。花のロス率は一般に15%のところ、「青山フラワーマーケット」のロス率は5%とのこと。
 あのブーケも、花の回転率に大きく貢献しているのだろうと思います。

 ・・というわけで、既にこのショップにハマッている私は「なるほど」と納得しながらこの記事を読んでいたのですが、記事中で驚いたことがありました。
 「若手起業家の団体に入ったら、ITや人材系の人たちが『売上1兆円いかなきゃ男じゃない』なんて言う。花じゃゼロが二つくらい少ないので他の事業を探していた。でも、・・(中略)・・花で日本一になればいいと思った。」という社長の発言です。

 これはまた別世界。そしてジェンダーの色濃い世界だと思ったことでした。
 こんな野心が今の社会を動かしているんでしょうか。

 私の実家は田舎で、庭にいつも何か花が咲き、母が枝を取ってきて花を生けていました。
 都会ではそんな望みさえ贅沢です。
 ちょっと花が、緑が身近に欲しいなあ・・そういう思いがビジネスの材料にされてしまうのですね。
 
 GW前半のつぶやきでした。
 ちなみにですが、4月29日は「みどりの日」ではなくなり、「昭和の日」となり、「みどりの日」は5月4日に移動したそうですね。こんな法改正が国会で議論されていたのにも気づきませんでした。
 「昭和の日」・・こんなふうに皇室のできごとが祝日を増やしていくのでしょうか。
 祝日として休めるのは一部の人(公務員・公立学校児童生徒・大企業でカレンダー通りの勤務体系の人など)で、実際には休める人も祝日勤務手当をもらえる人も多くはないようですが。

April 15, 2007

NHKスペシャル「松田聖子 女性の時代の物語」雑感【大橋】

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 またまた久しぶりのブログです。春の閑話休題。

 4月9日(月)、私は田舎の母を造幣局の「通り抜け」に連れて行き(今年は4月5日から11日までと早い日程でしたが、開花予想を裏切る蕾の固さで残念でした)、夕食を終えてぼうっとしていたところ、標題のNスペが始まったのです。
 
 松田聖子は45歳。私より少し上ですがほぼ同世代です。
 聖子の昨年末のカウントダウンコンサートの模様が流れました。やっぱり「ブリッ子」ファッションで歌い踊っています。ある意味畏敬の念をもって見ていると、熱狂するファンがまた私と同世代の女性たちでした。

 Nスペのテーマは、松田聖子の「子どもを産んですぐ芸能界にアイドルとして復帰」「子どもを親に預けて渡米」という生き方がいかにマスコミで叩かれたか、その反面、同世代のシングルマザーやキャリア女性がいかに熱く支持しているかを描いたものでした。

 私たちの世代は、大学卒業のころが「男女雇用機会均等法」の制定された時期と重なります。
 まだ、職場に入ったら女性のお茶くみは当たり前でした。
 「子どもを産みながら働き続ける」ことの大変さが語られてきました。

 今や、子どもを産んで働き続けること自体に反感はなくなり、だいぶ時代の空気は変わったという感じがします。
 その、変化の時代をともに生きてきた女性たちが、松田聖子に思いを託している、ということに私は感慨を覚えました。
 いくらバッシングしてもへこたれない強靱さは、確かに、従来のおとなしい女性像を超えています。
 同様に大変な思いをして生きてきた女性にエンパワーメントする力があるのかも知れません。

 ただ、私は松田聖子のキャラクターに違和感を感じます。それは何だろう?と考えましたが、聖子の「ブリッ子」キャラは、「男」の目を意識して強烈に「女」をアピールしているように思うのです。
 いや、違うかな? いわゆる「乙女チック」あるいは「少女の純真さ」なんでしょうか。
 それでも、やっぱり、「女」の枠の中のものではないかと。

 私の、化粧もしない、パーマもかけない、歩幅を制限するスカートをはかないスタイルとは違うなあ、と思いました。そりゃ、遠回しに「すっぴんですか!」とか「もう少し身なりをかまったら?」とか、男性からも女性からも言われたことはありますが、私はこのスタイルが最も自然で、無理しないで生きてこられたと思っています。
 私なりに、こだわりがあるのですね。着飾りたくない、媚びたくない、地で生きたい、という。

 「我が道を行くスタイル」という点では、聖子も私も同じなのかも知れません。
 

March 06, 2007

カウンセリング系弁護士・・【大橋】

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 <事務所内の「幸福の木」が花を咲かせ、部屋中甘く青臭いような香りでいっぱいです。>

 ご無沙汰しております。大橋です。
 気軽に日々を綴ろうと宣言した年初の意気もどこへやら。もう3カ月経ってしまいました。

 仕事がシビアになってきますと、こうしたブログの作成さえ、「何に時間を使ってるのか」と思われかねないのではないかと、自粛モードでした。

 一つの仕事をお受けするというのは、ある期間、密に関係を保ち、最高度のプライバシーを共有させていただくことになります。気が合わなければやっていられません。相互にそうだと思います。
 弁護士の方がペースを崩さずにお客さんに「合わせさせる」というのも、既に時代遅れの発想かとも思いますが、ただ、相互にある程度気を許せる信頼関係の構築が必要ではあります。

 それで、私は私の性格というものを公開し、知っておいていただくのがやはりよいのではないかと、思うようになりました。
 本当は、リニューアルしたホームページへ載せておくのがよいと思うのですが、とりあえずブログへ。
 松井の「相談会」試行と同じようなものです。(私も誘われましたが、いきなり一人で先発してしまいました・・)

 私は、お客さんの相談をゆっくり聞いていくのが好きです。
 聞いていくうちに、お客さんの心のもつれた糸がすっとほぐれていって、気持ちが和らいでいかれるのを感じるのが好きです。
 何が問題点か、わかってきたら、法的手段を用いるのがよいか、用いないで流すのがよいか、ともに考えます。
 その方にとって、何に価値があるのか、一緒に考えていくのが好きです。
 「負けるが勝ち」などという言葉がありますが、深みにはまらずに「この損失も人生の勉強料だ」と頭を切り替えることを勧めることもあります。
 しかし、人生でこの屈辱を忘れ去ることはできないと思い詰めておられる方もいます。法的には勝てるかどうかわからない。でもこのまま引き下がれない。そうした悲壮なご依頼も、お受けするようにしています。
 一緒に歩くことが、弁護士の仕事ですから。

 一方、私が苦手なのは、「勝ちますか?」と常に心配している方です。
 結果がどうしても欲しいという方。弁護士に依頼した以上、勝って当然だ、勝たなければ弁護士が無能なのだ、とお考えになる方。
 私は、どうも争いを好まない部類の人間であるようです。このようにせき立てられるのを好みません。

 弁護士は、定時に終着駅まで乗客を運ぶ電車なのではなく、風任せ波任せの舟にお客を乗せる船頭さんのようなものではないかと思います。お客さんの望む行き先がどの島なのか、相談し協力しながら進みます。望む島には舟を着けられずに別の島で満足していただくこともあると思います。
 しかし、「一緒に舟に乗ってもらってありがとう。よい旅でした。」と言っていただける仕事ができれば幸せです。

 こんな弁護士ですが、よろしくお願いします。

August 14, 2006

お盆休み雑感【大橋】

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(涼を求めて・・富士山麓の「白糸の滝」です。)

 大橋です。またブログ間隔が空き、松井に追いつけません。
 私なりに原因を考えてみるのですが、依頼者のプライバシーに関わることは守秘義務があるので書けませんし、ちょっと落ち着かないと文章って書けませんよね。(やはり言い訳か・・)
 とにかく、今はお盆休みで、いろいろ書くべき原稿などあるものの、少し余裕ができました。

 そうです。ずっと蒸し蒸しする日が続き、梅雨が明けたら明けたで猛暑でしたので、けっこうバテました。
 基礎体力、大事ですね。昨夜から「腕立て伏せ、腹筋、背筋」運動を復活させてみています。

 この運動は、思い起こせば中学のときに学校で「毎日やるように」と指示されて以来、ずーっと続けていたものです。
 ここ2年くらいでしょうか、ときどき怠け始め、このごろやらなくなったために体力が落ちてきたような気がします。

 さて、こうした導入の下、今日は、8月12日にあった「中学高校の同窓会」のことを書きます。

 私の地元は静岡県浜松市で、私立の中高一貫校「西遠女子学園」が母校です。

 同期生の同窓会が地元在住の人たちで企画され、私も大変懐かしい思いで参加しました。
 3分の1くらいの出席があったようです。
 私のクラスの担任がお見えにならない、というのは、予測できなくもなかったですが、ちょっと残念でした。

 ほとんどの人と25年ぶりの再会です。
 私が関西に出て行って大学を出て、公務員をしたり受験生をしたり、ようやく弁護士になってバタバタしているうちに、みんなも25年の歳月を重ねて私の前に現れました。
 記憶というのはよみがえるものですね。名札と顔を見ていたら、脳裏に25年前の姿が映りました。

 到底、25年のブランクなど埋まりませんから、「ああ、懐かしいなあ」と思っているだけで時間が過ぎました。
 
 私から同窓のみんなへのメッセージです。
 「これからはこれからのおつき合い。何かあったら連絡をとりあいましょう。」

 私たちの世代は、人生で一番の活動期であることは間違いなく、得意の分野で活躍している人も、刑事事件を起こした人も、結構私たちとよく似た歳の人たちです。
 友人にも今心理学を学んでいるという人が複数いました。活動のステージを準備中のみんなに、エールを送ります。
 そして、私も、目の前にいる勉強家の松井を見習い、がんばらなくてはと思っております。
 「選択と集中」とよく松井は言っています。私の関心は、人権分野に集中しつつもその中ではかなり広がる傾向にあります。経営と「自分のこだわり」とのバランス。ときどき振り向いて考えながら、歩みます。

May 04, 2006

憲法記念日にデモに出て【大橋】

 ムード的に「変えていいんじゃないの?」という気運が作られてきているように思われる憲法ですが、私はこの流れに棹を差したくて、護憲派の集会に行きました。5月3日は憲法記念日で祝日なんでしょ?憲法のことを考えるべき日なんですよ、と。

 折しも新聞では憲法に対する意識調査が載せられています。朝日新聞の調査結果を見て意外に思ったのは、改憲肯定派は「20代男性」と「30代女性」が最も多いことです。理由は世代別では出ていませんでしたが、5つの選択肢で「新しい権利や制度を盛り込むべきだから」が最も多く、「米国の押しつけではない憲法を自分達で作りたいから」が2番めだそうです。「義務をもっと盛り込む方がよいから」「9条に問題があるから」「一度も変えられていないから」は少数。

 「新しい権利や制度」と言われて、自衛隊を思い浮かべる人もいれば、プライバシー権などの新しい人権を思い浮かべる人もいるでしょう。そういう意味では趣旨の明確でない設問だとは思いましたが。

 象徴天皇制の肯定派が84%。これも、私には理解しにくいことです。私は、主権者から除外された「象徴」という特別な人間としての「天皇」及び皇族を容認する日本社会を見ると、主権者教育の欠如の結果ではないかと考え込みます。
 基本的人権の尊重。民主主義。これら憲法理念から外れた存在が天皇を含む皇族なのです。

 このように言うと、「それじゃ改憲派じゃないか」と言われるようです。確かに私もそういう意味では改憲派であって、現憲法を金科玉条とは思っていません。しかし今のムード的改憲は反対です。もっともっと、人々が憲法を勉強し、話し合わねばなりません。生活に流されて「どうでもいい、国会にお任せ」ではダメです。家に一冊、憲法の本があるくらいの関心の高まりが必要です。

 ともあれ、私はデモ隊、というかパレードの一員として、祝日で人気の少ない通りをシュプレヒコールを繰り返しながら梅田に向かって歩きました。
 梅田中心部の手前で流れ解散です。
 帰り道、10代20代の人があふれかえっている街を歩きながら、「この子たち、憲法の話を誰かに聞いたことあるのかな?」と考えました。家で教わっただろうか、学校で教わっただろうか。聞いたとして、話が心に残っただろうか。
 今日は憲法記念日、だからみんなは祝日で街に出てきている。関係あるでしょ?憲法を知らないで「変えていいんじゃないの?」とは言わないでほしい!

 そう思いながら、一方で、シュプレヒコールが広く共感を呼ぶ時代でもない、特に若手の世代には何か工夫が要るだろう、とも考えます。
 先日も、共謀罪反対で大阪弁護士会がデモをしました。最近2回デモに出たので、そんなことを考えるきっかけになっています。

April 16, 2006

NHKドラマ「マチベン」雑感【大橋】

 昨夜は、弁護士ドラマを一度見てみたいと思って、NHKドラマ「マチベン」を見ました。
 江角マキコ主演、沢田研二と中島知子の3人でパートナー法律事務所を経営しているという設定、6回連続の2回目を見たのです。
 世間の考える「マチベン」ってどんな感じなんだろう?と、マチベンを自称する私はワクワクしておりました。
 (念のため、「マチベン」とは町医者の弁護士版で、街角にあって個人の一見の相談者から気軽に事件を引き受ける弁護士、という感じでしょうか。うちの事務所はオフィス街ですが)

 そうですね、「マチベン」の感じがドラマ的に誇張されていましたので、まさかあんな感じでは事務所は経営できまい、という気はしましたが。
 例えば、3人も弁護士がいて、事務員が1人だけでは到底仕事は回りません。裁判所や郵便局に出かけてしまったら、誰が電話をとるのだろうか・・?
 事務員の人件費が少ない分、売上の3割を拠出するだけで事務所が維持できているのかもしれませんが、実際には・・もっと経費は出していますよ。少なくとも私は。

 それから、この「えびす堂法律事務所」と同様、当事務所も紹介者は不要ですが、着手金はいただかないわけにはいきません。
 着手金をいただかない、ということは、①勝てる事件だけをえり好みして受けるか、②勝ち負けにこだわらないいわば採算度外視のボランティアか、のいずれかにしかなりません。
 また、これははっきりお伝えしたいです。弁護士の仕事は勝訴の請負ではありません。
 最も依頼者の利益になるように考えて提案しますが、いっしょに歩くのが仕事であって、勝ちを取ってくるのが仕事ではないのです。(委任契約)
 そうした仕事の原点に立ち返り、当事務所の着手金は「請求額が高いほど高い」計算式ではなく、「予想される手間に応じていただく」方式にしています。また、経済的に余裕のない方には積極的に法律扶助制度をお勧めしています。
 ただし、最後の成功報酬は「得られた経済的利益」に比例していただく方式です。その方が、頑張るモチベーションが上がりますし。

 ところで、「えびす堂法律事務所」はどうも「えびす堂薬局」の隣か何かに店続きで設置されているようです。入り口は引き戸で、下はすりガラス、上の方が透明ガラスで、中の様子がだいたい見える。ガラガラと開けると弁護士がみんなで顔を上げて「いらっしゃい!」という事務所。
 確かに、だいぶ敷居は低いですねぇ。
 敷居の低さと、セキュリティをどう兼ね合わせるか、が難しいところなのですが。

 あと、これだけは。
 今回の話は刑事事件(冤罪、起訴前弁護)と、労働事件(不当解雇撤回)がテーマでした。
 刑事事件について。
 ①誘拐時刻にアリバイがあるからといって、共同正犯で分業した可能性は十分ある。その点の裏付けなしに釈放するわけがない。
 ②それに、「公務執行妨害」で逮捕されていて、釈放されるだろうか?
 ③さらに、身代金の入ったカバンが頭上から降ってきて、偶然それを拾った人がそれを抱えて走り出したら「占有離脱物横領」にはなると思うのだが、検察はえらく簡単に釈放したものだ。
 ④しかも釈放交渉は「やめ検」江角がかつての同僚検事(で元恋人)に面談して迫っていた。そんな!! (いや、実際には刑事弁護人は電話や面談で検事と交渉したり、裁判官に面談を求めたり、勾留理由開示公判を請求したりと必死に動き回るのです。「やめ検」はその点、一手間楽なんでしょうか?)
 ⑤ついでに、釈放交渉で坊ちゃん弁護士が判決例をさらさらと暗唱して警察の捜査の手荒さを追及したのに対して、検事が「マチベンにしておくにはもったいないな」と言った一言に、私はマチベンがそんな見られ方をしているのかといたく傷つきました。(-_-;)

 労働事件について。
 ①尋問手続が、自分の依頼者なのに何も打ち合わせをしていないみたいに進んだが、そんなことは通常ありえない・・最初からどういう進行になるか説明して訴訟を始めるはずなのに?
 ②尋問手続中に、裁判長の許可もなく傍聴席を向いて語りかけるなんてことは普通できません。(弁護士がうろうろ歩きながら尋問をすることはできます。あれは本当。)
 ③ついでに。ややこしくなるので触れていないのだとは思いますが、本裁判の前にまず給料の仮払い仮処分申立をすることが多いと思います。それでないといきなり懲戒解雇では暮らしていけません。

 日弁連が撮影協力したと書いてあったのにどういうことだろう? 模擬法廷か何かを貸してあげただけとか?

 わかりました。やはりドラマ仕立てのものは、ドラマと思って見ないとダメです。実際にはもっと複雑で、1時間ドラマにはなりません。
 しかし、人の人生の一コマ、しかもたいてい不幸な一コマに立ち会い、回復の道のりを一緒になって歩いていく醍醐味は、このドラマにも現れていたと思います。
 弁護士の仕事がドラマ以上に興味深く、やり甲斐のあるものであるのは、間違いありません。

April 01, 2006

アルバイト金さん、ロースクール生に【大橋】

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 これまで週1回のアルバイトに来てくれていた、金鐘一さんが、努力の甲斐あって母校・神戸学院大学のロースクールに合格されました。
 忙しい時期に手伝ってくれて、とても助かりました。

 3月30日、最後の日でしたので、記念撮影です。

 金さんは、刑事弁護にとても関心があるということです。
 裁判員制度が導入される2009年、金さんが熱意ある刑事弁護人として活躍される姿を楽しみにしていますよ!

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