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May 26, 2006

国民年金保険料は無断で免除してはいけないか【大橋】

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 今は中之島のバラが盛りです。
 先週撮ったものですが、これは珍しい「青いバラ」。きれいだったのでアップします。

 ところで、標題の件ですが、国民年金保険料の徴収率を上げよという上からの掛け声もあってのこととは言え、「連絡の取れない人のために、とりあえず無断ではあるが免除の手続をした」ということはそんなに非難されるべきことなのでしょうか。
 
 だいたい、ずっと連絡の取れない人というのは、そんなに裕福な人ではありません。
 また、社会保険庁も、調査権限があるでしょうから、申告資料などを基にして、収入がありそうかどうかを判断しているわけです。
 その上で、免除の意思表示が返ってこないからといって、1軒1軒訪ね歩くのも大変なことで(公務員の残業代も大変なものです)、とりあえず加入者の利益のために免除の手続をしておくというのは、行政サービスとしては結構気が利いていると思うのですが。また、人件費を食うこともありません。

 免除の手続をとれば「保険料を払わずに儲かる」わけではないのです。免除を受けても、結局一定期間掛け金を掛け続けなければ、国民年金はもらえないのです。
 そういう意味で、免除手続というのは、「もらう機会を失わない」ためのものに過ぎません。
 かえって、「もらえたのに手続を知らずにいて機会を失った」という方が非人道的ではないでしょうか。

 私が、ホームレスの人の自立支援施設に法律相談に行って、借金の整理や自己破産などを受任しますと、入所者がこれから施設を出て暮らすのに、年金がどれだけ支えになっているかを痛感させられます。
 年金というのは、波瀾万丈の生涯の中で、もらう年齢に近づいて初めて現実味を帯びて迫ってきます。そのときに、「あの期間に免除手続をしなかったから資格がない」とわかったらどうでしょう。
 掛けた年金が無駄になるのです。

 問題は、国民年金法の運用の方にあるのではないでしょうか。

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