24 講演・講師・発表

December 01, 2013

女税連・大阪ブロックで労働問題大づかみ学習会【大橋】

S20131122


 早いもので、もう12月。師走を迎えました。

 せめて秋のうちにブログ更新をしたかったものだと思いながら、1週間前の京都大学北部構内のイチョウ並木を載せてみました。


 今日は、女税連(全国女性税理士連盟)西日本支部の大阪ブロック学習会にお招きいただき、「労働問題大づかみ」と題する2時間弱のお話をさせていただきました。

 税理士さんは企業の税務に深く携わり、その機会に経営者から労務相談を受けることもあれば、経理担当従業員等から労働者側の相談を受けることもあるそうです。

 そのときに何も知らないわけにはいかないので・・という問題意識からのお招きでした。

 労働法制は、弁護士の中でも専門性が要求されている分野ですので、これに精通することはなかなか難しいです。
 ただ、弁護士が税務について全く念頭にないまま業務を処理するとあとで顧客に莫大な出費を強いることがあるように、税理士さんも労働相談を受けたときに「あとでトラブルがあるかもしれない」と念頭に置くか置かないかで、処理の方向性が違ってきてしまいます。

 今後、女税連の皆さまと「転ばぬ先の杖」のお付き合いができましたら、嬉しいです。

 女性だけの気取らない忘年会にも同席させていただき、楽しい時間を過ごさせていただきました☆


June 02, 2013

6月27日、大阪市企業人権推進協議会でハラスメントの講演【大橋】


 大阪商工会議所の会員の方には配付されていますが、大阪市内の事業所・団体の人事・労務担当者及び管理職の方々を対象とした大阪市の委託事業「労務問題関連研修会」が開かれます。

 大阪弁護士会へ講師依頼があり、行かせていただくことになりました。
 参加費は無料です。


 一緒に講演されるのが精神科のお医者さんで、「「メンタルヘルスマネージメント」のツボ」を聞けるそうですから、私も楽しみです。

 私の方は、弁護士で何が話せるかと言えば、実際にトラブルになったときにどういう事態になるかをリアルに語ることでしょうから、「労働者にも使用者にも、ハラスメントの存在する職場は百害あって一利無し!」ということを参加者に訴えたいと思っています。

 実際のところ、こういう講演に来られる方は既に問題意識をお持ちですから、「来ようとしない事業者」こそが重要なターゲットなのですけど。

「13.6.27大阪市企業人権推進協議会労務問題関連研修会チラシ.pdf」をダウンロード

February 26, 2012

清風高校へ「法教育授業」に行きました【大橋】

20120226


 昨年秋に青森・六カ所村の「花とハーブの里」へ行き、そこで買ったチューリップと水仙の球根を植えて待っていたら、ようやく芽が出てきました!
 この頃はよい勢いで伸びています。3月・4月で花が咲くのでしょうか。青森の春は、こんなスピードであっという間に花が咲くのかな、と想像したりします。

*~*~*~*~*

 先週は、大阪弁護士会が府内の高校に出張授業をする「法教育授業」の一員として、清風高校にお邪魔しました。2年生のクラスでした。

 50分の授業、テーマは何でもよいということだったので、「弁護士の仕事とは何か」について、黒板に字を書いたり、生徒さんを当てて答えてもらったりしながら、話をしました。

 高校生。高校を出たら、就職するにせよ、大学に行くにせよ、親元を離れて社会のいろんな危険に晒されます。
 就職したら、「労基法も守らないひどい職場」「指導できず怒鳴るだけの上司」に遭遇することあり。
 大学に行けば、キャッチセールスのお姉さんに優しく迫られたり、うっかり自分名義の銀行預金口座を売って犯罪に加担することもあるかもしれません。
 恋愛はよいけど、育てる力もないのに子供ができてしまうこともあります。

 そういうとき、どうするか?

 親に心配を掛けたくなくて、相談できないなんてこともあります。
 そうしたら、第三者の弁護士に、早く相談に行ってほしい。
 そのつもりで探せば、弁護士会の相談センターも何カ所もあるし、電話相談制度もあります。
 
 問題はこじれないうちに、早く、です。

 あと、授業の時に「これは言わなきゃ」と思っていたのに、すっかり言い忘れてしまったことがあります。

 「裁判所から封筒が来たら、無視しないでね」ということです。

 知っている人は知っていますが、民事訴訟は「反論しなければ、認めたことになる」というコワイ制度だからです。
 高校生のうちに、それだけでもわかっていてほしい。1回の授業では、法教育は足りません。

January 29, 2012

「労働者の平等・人格権の保障」講演【大橋】

 1月19日(木)の夕方、ひょうご労働法律センターという労働組合の集まりに招かれ、「労働法基礎講座」の講演をしてきました。

 テーマは「労働者の平等・人格権の保障」。

 地域ユニオンの人が電話相談などで、最も数多く、深刻なのが、職場のいじめ問題だそうです。
 それで、「今日の講座は大変期待していました」という声を最初に聞き、ご期待に添えるだろうかと思いながら、1時間半の講演をしました。

 内容としては、
「労組のビラと名誉毀損」
「企業の秘密保持・信用保持と公益通報」
「セクシュアルハラスメント」
「職場のいじめ」
「正社員とパートタイマーの均等待遇」

といったものをとりあげていきました。

 職場内で、労働者が人として権利を不当に侵害されないこと。この点で最も効果的なのは、労働組合が労働者一人一人の権利を守る役割を果たすことです。
 労働組合は組合費で運営されていますから、タダで助けてくれるものではありませんが、職場で使用者と直接に団体交渉をすることができるのです。
 私たち弁護士の出番は、実際のところ、「もう辞めてやる」となったときの後始末になりますから、せっかくの職場を維持したいという労働者の思いに答えるのは、やっぱり労働組合なのです。

 労働組合と、弁護士とで、労働者の働きがいのある職場生活のためにタイアップしていきたいと思っています。
 昨秋より、大阪労働者弁護団の事務局長をしていますが、思いは「労働組合、頑張れ!」です。

December 06, 2008

11月のレポートその2 「ハラスメント連続講座」第3回の講演【大橋】

Photo_3


 11月29日(土)午後、「働く女性の人権センター いこ☆る」主催の「ハラスメントに負けないために 連続講座」の締めの第3回がありました。

 締めという重責だったのですが、「日本にもハラスメント規制法を!~ヨーロッパの先進的取り組みに学ぶ~」というタイトルで、「実際に日本で法的手段をとるとしたらどうなるか、どういう難しさがあるか」「EU、特にフランスの取組みによる法制化でどうたたかいやすくなったのか」という内容を話しました。

 主には、例えば労災認定をとる場合に問題になることとか、裁判や労働審判を起こす場合の立証の問題とか、慰謝料金額とかいったお話をしました。
 フランスの法律については、実際のところ、自分で原典をあたったわけでもありませんので、学者の方の論文をまとめて報告するという程度だったのです。
 ただ、法制化された内容は、「挙証責任の転換」や「労働組合訴権」、「告発したり証言した労働者の保護規定」「離職の無効による復職ないし損害賠償の規定」「いじめに対する刑事罰」など、示唆に富むものです。

 どのように運用されているのかということについては、またどなたかによりレポートが出されるのを待たねばなりません。
 ちなみに、本年6月の「国際職場のいじめ学会」では、マリー=フランス・イルゴイエンヌさんの講演で、フランスでは法制化の次の段階として、定義へのあてはめ問題、つまり「どこからがいじめなのか」のライン引きに論争点が移り、肝心の職場環境の整備の問題に焦点が当たっていないという報告もありました。
 もちろん、日本より1段階先に行っているのは間違いなく、また、それだけ「いじめ」問題が根深いものであることを示していると思います。

 私の後に、ユニオンおおさかの小田みどりさんから、労働組合として取り組んでいる具体的ケースについてのお話もされました。

*~*~*~*~*

 「職場のいじめ」問題は、現に「いじめを受けている!」と思ったときに、まだストレスで精神が疲れ切る前の段階で適切に労働組合へ相談ができて、職場環境の改善に進んでいけることが何より大事だと思います。

 弁護士のところに相談に来られるのは、既に「うつ」の診断が出て休職中であったり、休職が長引いて退職または解雇されてしまったりしてからのことが多いので、「次のためにどうするか」という相談にならざるをえなかったりします。

 職場を離れてからだと、ハラスメントの証拠を確保することから難しくなります。

 労働組合がまず身近になってほしいと思いますし、弁護士への相談もなるべく気軽にしていただきたいと思います。
 

11月のレポートその1 「更生保護と弁護士会の役割」シンポジウム【大橋】

Photo_2


 このごろ貫禄出てますか?
 トレンチを着こなそうと頑張っている大橋です。

 12月を迎えて、11月に取り組んだ企画2件についてご報告したいと思います。
 まず「その1」。

*~*~*~*~*

Photo


 11月28日(金)、滋賀県大津市で、近畿弁護士会連合会の人権擁護大会が開かれました。
 その第1分科会で、「罪を犯した人の更生保護と弁護士会の役割」と題する公開のシンポジウムがありました。

 「更生保護」とは誰でも知っている言葉ではないと思いますが、罪を犯して刑事手続(警察・検察による捜査、刑事裁判)を終えた後のフォローのことを指します。

 公の機関としては、法務省の一部署である「保護観察所」が担っていますし、地域には「保護司」という方がいらっしゃいます。また、「更生保護女性会」という団体に入っていらっしゃる方もおられるのではないでしょうか。

 少年時代に保護観察処分を受けて保護司さんのお世話になった方も、子どもさんが現にお世話になっている方もいらっしゃるでしょう。

 2007年にこれまでの法律の全面改正で「更生保護法」が施行されました。これまでの保護観察では「監視」が弱くて再犯を許してしまっているという批判を受けたものです。
 
 果たして、更生保護の現場ではどのような苦労があるのか? 
 また、「更生保護法」はどう評価すべきか?
 そして、弁護士また弁護士会は更生保護とどのように関わるべきか?

 こういった問題意識の下、私たちは実行委員会を組み、基調報告書を作成しました。
 近畿にある更生保護施設(帰住先のない人を対象とした施設)もほぼ全部訪問しました。

 (ちなみに写真の「更生保護法人泉州寮」は、大阪府内にある、少年のための専門施設です。)

*~*~*~*~*

 シンポジウムでは、大津保護観察所長・吉田研一郎さん、更生保護施設和衷会の施設長・加藤吉宏さん、NPO法人神戸の冬を支える会事務局長・青木しげゆきさん、九州大学大学院法学研究院教授(刑事処遇論)・土井政和さん、そして弁護士であり保護司でもある野口善国さんにパネリストとして参加していただきました。

 また、会場特別報告として、「刑余者支援おおさかネットワーク準備会」と、「京都ダルク」から発言をいただきました。

 京都弁護士会の石側亮太さんと私がコーディネーターをしました。欲張ってテーマを盛り沢山にしたので、時間内にまとめるのが大変でした。終ってホッとしました。

 弁護士は、刑事弁護人の仕事をしますから、更生保護の対象となる人によく関わるのですが、刑事弁護が終了した後にどういったアドバイスをしてあげられるかというと、ほとんど知識がないのです。
 今回のシンポジウムでは、法務省が厚生労働省とともに取り組んでいる「高齢者・障がい者を福祉へつなぐ取組み」「就労支援の取組み」のこと、支援団体が取り組んでいる「居宅を確保し生活保護へつなぐ取組み」のことを広報する機会にもなったと思います。

 また、大阪弁護士会の人権擁護委員会と刑事弁護委員会有志による「押しかけ法律相談」から始まった、更生保護施設和衷会での定例法律相談の取組みも紹介しました。
 借金を負ったまま刑務所へ行き、出てきても「取立に遭うから住民票を移せない、まともな職に就けない」と悲観している人がたくさんいます。
 弁護士の取組みは、少しずつですが始まっています。まずは近畿の各弁護士会が取組みを始めることを決議しましたので、次第に広がっていくと思います。

November 04, 2008

10月のレポートその2 ハラスメント連続講座始まる【大橋】

200810


 私が撮っていたケーキの写真はこれです。

*~*~*~*~*

 10月25日(土)から、「いこ☆る」主催で「ハラスメントに負けないために」と題した連続講座が始まりました。

 3回シリーズで、第1回は「これってパワー・ハラスメント?~おかしい!と思う実感を大切に~」というテーマで、企業へのセクハラ・パワハラ研修を手がける「アトリエエム」の三木啓子さんが講師でした。
 研修ビデオを作っておられるので、一部を上映したり、グループワークを入れたりして、さすが工夫された講義内容でした。

 来られている方は、被害当事者も多そうでしたし、具体的な事案で困っている労働組合の方もおられたようです。

 あと、2回目が11月15日(土)に「わたしは悪くない!~ハラスメントへの対処法を考えよう~」というテーマで、フェミニストカウンセラーの周藤由美子さん。

 最後の3回目が11月29日(土)で、「日本にもハラスメント規制法を!~ヨーロッパの先進的取り組みに学ぶ~」というテーマで私が講師です。

 いずれも13時半から16時半ころまで、場所は天満橋のドーンセンターです。

*~*~*~*~*

 この頃、私の以前のブログに「モラル・ハラスメント」をテーマとしたものがあるため、そこから相談の予約に来られる方が増えてきました。

 モラル・ハラスメントは、家庭内の精神的暴力の問題としても使われますし、労働関係でのいわゆる「いじめ」問題を意味するものとしても使われます。
 「職場のモラル・ハラスメントをなくす会」のHPもぜひお訪ねください。定期的な電話相談の体制もとっています。

 会の方に話を伺うと、「電話の多くは『私が受けているのはモラルハラスメントでしょうか?』という質問」だそうです。
 HP上で、「イエス・ノー」で答えていくとモラルハラスメントかどうかが判断できるようなチャートを作ったらどうだろうという話も、出てきていました。

 まだ公式の定義がない、モラルハラスメントとかパワーハラスメントとか言われるものには、被害者も振り回されますが、一方、「加害者」とされた人も振り回されているようです。

 労働組合への相談には、「パワハラ上司」であったことを理由に解雇された人の相談が来ているそうです。
 ご本人にはそんな覚えがなく、嵌められてしまったように思えて被害意識を持ってしまいます。

 それも、パワハラに明確な定義がないことに原因があると言えます。
 そして、ハラスメントの本質は人間の尊厳の侵害、プライドを傷つけられるところにあるのではないかと考えますが、一方で労働現場は総体として「人間の尊厳」など考える余裕がないほどギスギスしている実態があります。これでは「人間の尊厳を傷つけてはいけない」という規範自体が成立し得ません。

 日本においてあるべきハラスメント防止法とはどんなものか、研究していきたいと思います。

October 2014
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

Recent Trackbacks