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August 2010

August 15, 2010

玄海原発MOX燃料使用差止訴訟を提起(佐賀地裁)【大橋】

 大橋です。松井が任期付公務員に出向し、しばらく事務所に寂しい雰囲気が漂っています。
 でも今日は、久しぶりに松井が事務所に登場し、国税不服審判に必要だからと、民事執行の関係の本などを箱詰めしていました。
 相変わらず元気そうです。

 さて、去る8月9日、私は初めて佐賀県に行き、佐賀地裁に訴訟提起をしてきました。
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 この裁判は、九州電力が使用に踏み切った、フランス・メロックス社製の粗悪なMOX燃料の使用差止を請求するものです。
 その一つのテーマが「多くの蒸発性不純物を含む粗悪なMOX燃料を使うことで、加圧水型原子炉の冷却力が低下し、安全性に大きな問題が生じる危険が高くなったこと」。
 もう一つのテーマが「使用済MOX燃料の処理システムが本年からようやく検討されるというような事態であるのに、処理方法を具体的に決めずに稼働してしまったことにより、放射能の強い使用済MOX燃料を超長期(40年以上)に渡りプールに貯めて保管することになるのが確実であること。しかし老朽化したプールからの放射能汚染水の漏洩が国外の他の原発でいくつも問題化しており、危険が容易に予測できること」です。
 このように危険性があることが既に見通せるのに、MOX燃料を使用してプルサーマル運転を軌道に乗せようとする、九州電力の姿勢を問う裁判なのです。
 容易に核兵器の原料にすることができるウラン・プルトニウムを国内に温存しようとする日本の政策、それを体現しようとする九州電力。
 これを阻止しようとする裁判の提訴の日は、奇しくも、長崎原爆投下の記念日である8月9日に決まったのでした。

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 玄海原子力発電所です。真っ青な空と真っ青な海を背景にした、小ぶりな4つの棟。一番右が問題の3号炉です。温排水を利用したという温室の方が、大きく目立って見えました。

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 あと、同じ視界に入ったのが、民間会社が設置しているという、風力発電の大きな風車の群れでした。
 広報館「玄海エネルギーパーク」の展示に説明があったのですが、玄海原発で作られる電気は九州電力管内の電力の3分の1を占めており、一方、風車の群れで作られる電気は、せいぜい数千世帯分だということでした。
 それでも、原発と隣り合う風車の群れという構図は、印象的でした。

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 九州電力管内、つまり九州全域から名乗り出た原告は130名。提訴後集会に集まった皆さんは、元気で地に足の付いた、腰の据わった人たちでした。
 佐賀から九州へ、そして日本の原子力政策へ。「リサイクル」の美名に隠れた、安全性の確認されないMOX燃料の使用に、警鐘を鳴らす裁判なのです。

 なお、この訴訟の弁護団は大阪の弁護士3名です。大阪の専門家(美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会)が技術面をフォローしてくれています。
 ベテランに教えてもらいながら、私も佐賀へ通うことになりました。

 詳しくは、9月中旬発行予定の「アジェンダ」30号で。


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