驚いた弁護士の話【大橋】
すっかり春めいてきましたね。
上の鉢植えは、珍しい八重咲きのカランコエを見つけて買った物です。
下は、正月前に植えたミニ葉ボタンがぐぐっと伸びて花芽を付けているところ。
さてしかし、松井の持っているカメラは確かにきれいな画質ですね。
私が買い換えたEXILIMでは普通にしか写らない・・
そして、松井の買ったMacもとっても画面が上質らしいです。
今度、得意満面でMacを使っているところを私が激写してみたいと思います。
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先ごろ、弁護士資格を有する大阪府知事が、始業前に朝礼をすることを「民間なら普通」として、サービス時間外労働を奨励するが如き発言をしたことが物議を醸しています。
労働契約は、時間を単位として決められていますから(裁量労働制という例外を除き)、「タダで人の時間を使ってはいけない」のが当然なのですが。
弁護士にもいろいろな人がいるなぁ、と思ったことがあったのを思い出しました。
ある印刷工の方が、技術革新で機械に取って代わられ、職種転換の機会も十分に与えられず賃金を切り下げられたのです。生活できないからと労働審判を申し立てたところ、まだ30代の2代目社長はあっさり解雇通告をしてきました。
あまりに理由のない解雇であり、労働審判はそこに立ち入らずに切り下げ前の賃金支払いを命ずる審判を下しました。会社は異議を申し立て、訴訟に移行しました。
訴訟に移行したところで、印刷工(私が訴訟代理人)は「解雇無効」の主張を追加しました。
争点は「解雇の理由があるか否か」であり、会社は「整理解雇」の主張と「懲戒解雇相当の働きぶりの悪さ」の主張を出してきました。よくあることですが、まだ在職中の従業員にこれでもかと陳述書を書かせて出してきます。
そして、尋問。
被告側本人尋問は、代表取締役である2代目社長です。
原告・印刷工側は、5年ほど前に初代社長から「賃下げ強要」を受けて徹底して抵抗し、そのやりとりを秘密録音しており、反訳して証拠として提出していました。
初代社長が、労働者から抵抗されてめちゃくちゃに怒っている様子がよく読みとれるものでした。
その反訳書面について、被告側訴訟代理人弁護士が、2代目社長に聞きます。
「あなたは、このやりとりを見て、どう思いました?」
2代目社長は、何を答えて良いのかよくわからず、黙って困惑しています。
代理人弁護士はもう一度説明して答えさせようとします。
「あのね、この原告と前の社長のやりとりを見て、原告の態度がどういう立場かわきまえていないと思いませんか?」
2代目社長より私の方が先にピンと来ました。なんてしょうもないことを言わそうとしているんだ、この弁護士は?
この弁護士の頭の中には、「労働者が雇ってくださっている雇用主になぜ抵抗する!黙って従うのが道理だろう!」という封建制由来の観念がカチカチに存在しているのです。(ちなみに、十分にベテランと言えるお歳の弁護士でした)
2代目社長が同調する答えを吐かなかったことが救いでした。
まあ、2代目社長も「労働審判に訴えられたこと」がイヤで解雇を口にしたのですから、似たようなものですが。
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そういうわけですから、全く残念なことに、現代の法体系を体得していない弁護士が存在するのです。
私たちは、相手方に代理人弁護士が付いたとき、「どういう弁護士か」をまず知ろうとします。
どういう相手方本人か、そしてどういう代理人弁護士か。
それによって、「この事件はどのくらい解決に時間と手間を要するか」がだいたいわかります。
念のため言えば、それは「若い弁護士だから駄目」ということではありません。
「若い弁護士は質が低下している」などという論調には、反対します。
そういう意味では、弁護士の淘汰もやはり要るのだと思います。


