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April 2007

April 30, 2007

 「青山フラワーマーケット」のこと【大橋】

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 4月28日の朝日新聞土曜版「be BUSINESS」のトップに、パークコーポレーション社長の紹介記事が出ていました。
 私と同じ年齢の井上英明さんという社長が微笑む店内の写真を見て、私はピンと来ました。
 「青山フラワーマーケットだ。」

 私は2カ月くらい前から、事務所からそう遠くないところにある「青山フラワーマーケット」天満橋店というところでよく花を買っています。
 このショップは大変特徴があります。
 黒を基調とした店内で、スポットライトを浴びたように花が浮かび上がっています。
 花はガラスケースに入っておらず、自分で手にとって選べます。
 一本いくらと値札が付いています。
 それだけでなく、花の名前と、産地と、特徴や他の花との合わせ方などが手書きのカードで説明されています。
 もっと特徴的なのは、しゃれたブーケとグラスベース(ガラスの花瓶)を店頭に並べて、買って帰ればすぐ飾れるようにしてあることです。しかも安い。ブーケは350円、500円、750円(?だったと思う)に消費税を載せた値段と思われますが、お手頃感があります。
 このブーケは、現在、うちの事務所の打合せ室と受付を飾っています。
 400円足らずの値段で買ったミニブーケがあるだけで、打合せ室に潤いが生まれるのを感じます。

 私はこのブーケを見たときに、まずは「しゃれている」と素直に感動したのですが、見ているうちに「これはきっとドル箱だ」と思いました。
 例えばミニブーケの場合、メインの花(ラナンキュラスとかガーベラとか)が1本、サブの花(小菊とか小花のもの)が1本、葉っぱが2種類くらい合わせてあるのです。
 自分でこんなミニブーケを作ろうかな、と思ったとき、メインの花1本はまだよいとして、サブの花と葉っぱを2種類買ったらもう1000円くらいになってしまいます。しかも葉っぱなどは確実に余る。
 しかしこのショップでなら、プロの花屋さんによって作られたしゃれたブーケを400円を下回る値段で買えるのです。
 間違いなく需要の底辺拡大です。
 しかも、こんな小さなブーケでなら、1本いくらでは売るには小さすぎる規格外の小さなつぼみのものでも商品価値が生まれます。
 それから、さらに、このブーケのためにグラスベースを買った客は、次にもここにブーケを買いに来ます。そのうちに、花に興味が出てきて、自分で花を取り合わせて飾ることに挑戦したくなります。
 というわけで、広がった需要の底辺の底が徐々に上がってきます。

 その「be」の記事によると、井上社長は、先にイベント企画会社を起こしていて、経営安定のために日銭を稼げる事業を探していて、花の卸値段が店頭よりとても安いことに驚き、このビジネスを考え出したそうです。
 「花が高いのはなぜか。ギフト用が主で、売れるかどうかわからない花を常備しておかねばならず、そのロス分を値段に上乗せしているからです。」そして、日常的に花を買う人が増えればロスを減らせ、価格も下げられると考えたそうです。花のロス率は一般に15%のところ、「青山フラワーマーケット」のロス率は5%とのこと。
 あのブーケも、花の回転率に大きく貢献しているのだろうと思います。

 ・・というわけで、既にこのショップにハマッている私は「なるほど」と納得しながらこの記事を読んでいたのですが、記事中で驚いたことがありました。
 「若手起業家の団体に入ったら、ITや人材系の人たちが『売上1兆円いかなきゃ男じゃない』なんて言う。花じゃゼロが二つくらい少ないので他の事業を探していた。でも、・・(中略)・・花で日本一になればいいと思った。」という社長の発言です。

 これはまた別世界。そしてジェンダーの色濃い世界だと思ったことでした。
 こんな野心が今の社会を動かしているんでしょうか。

 私の実家は田舎で、庭にいつも何か花が咲き、母が枝を取ってきて花を生けていました。
 都会ではそんな望みさえ贅沢です。
 ちょっと花が、緑が身近に欲しいなあ・・そういう思いがビジネスの材料にされてしまうのですね。
 
 GW前半のつぶやきでした。
 ちなみにですが、4月29日は「みどりの日」ではなくなり、「昭和の日」となり、「みどりの日」は5月4日に移動したそうですね。こんな法改正が国会で議論されていたのにも気づきませんでした。
 「昭和の日」・・こんなふうに皇室のできごとが祝日を増やしていくのでしょうか。
 祝日として休めるのは一部の人(公務員・公立学校児童生徒・大企業でカレンダー通りの勤務体系の人など)で、実際には休める人も祝日勤務手当をもらえる人も多くはないようですが。

April 15, 2007

NHKスペシャル「松田聖子 女性の時代の物語」雑感【大橋】

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 またまた久しぶりのブログです。春の閑話休題。

 4月9日(月)、私は田舎の母を造幣局の「通り抜け」に連れて行き(今年は4月5日から11日までと早い日程でしたが、開花予想を裏切る蕾の固さで残念でした)、夕食を終えてぼうっとしていたところ、標題のNスペが始まったのです。
 
 松田聖子は45歳。私より少し上ですがほぼ同世代です。
 聖子の昨年末のカウントダウンコンサートの模様が流れました。やっぱり「ブリッ子」ファッションで歌い踊っています。ある意味畏敬の念をもって見ていると、熱狂するファンがまた私と同世代の女性たちでした。

 Nスペのテーマは、松田聖子の「子どもを産んですぐ芸能界にアイドルとして復帰」「子どもを親に預けて渡米」という生き方がいかにマスコミで叩かれたか、その反面、同世代のシングルマザーやキャリア女性がいかに熱く支持しているかを描いたものでした。

 私たちの世代は、大学卒業のころが「男女雇用機会均等法」の制定された時期と重なります。
 まだ、職場に入ったら女性のお茶くみは当たり前でした。
 「子どもを産みながら働き続ける」ことの大変さが語られてきました。

 今や、子どもを産んで働き続けること自体に反感はなくなり、だいぶ時代の空気は変わったという感じがします。
 その、変化の時代をともに生きてきた女性たちが、松田聖子に思いを託している、ということに私は感慨を覚えました。
 いくらバッシングしてもへこたれない強靱さは、確かに、従来のおとなしい女性像を超えています。
 同様に大変な思いをして生きてきた女性にエンパワーメントする力があるのかも知れません。

 ただ、私は松田聖子のキャラクターに違和感を感じます。それは何だろう?と考えましたが、聖子の「ブリッ子」キャラは、「男」の目を意識して強烈に「女」をアピールしているように思うのです。
 いや、違うかな? いわゆる「乙女チック」あるいは「少女の純真さ」なんでしょうか。
 それでも、やっぱり、「女」の枠の中のものではないかと。

 私の、化粧もしない、パーマもかけない、歩幅を制限するスカートをはかないスタイルとは違うなあ、と思いました。そりゃ、遠回しに「すっぴんですか!」とか「もう少し身なりをかまったら?」とか、男性からも女性からも言われたことはありますが、私はこのスタイルが最も自然で、無理しないで生きてこられたと思っています。
 私なりに、こだわりがあるのですね。着飾りたくない、媚びたくない、地で生きたい、という。

 「我が道を行くスタイル」という点では、聖子も私も同じなのかも知れません。
 

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