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March 2007

March 09, 2007

専門家の意見と裁判所のズレ【大橋】

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 松井が専門性について書いています。私も最近思ったことを少し。


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 入管施設で、処遇の不満の表明あるいは言葉の行き違い(収容されているのは外国人である)から、被収容者が職員5人がかりで床に押さえ付けられ、抵抗したところ罵声とともに「制圧」され、肋骨2本と第3腰椎横突起を骨折する暴行事件が起こった。国家賠償請求訴訟を提起。
 ところで、第1審段階では、骨折は肋骨1本だけだと思われていた。それが理由でというだけではないが、第1審は敗訴。
 現在、控訴審で審理中であるが、ある協力的な整形外科医にレントゲンを見せたら、さらに肋骨1本と第3腰椎横突起(どんなものか私も知らなかった)が折れているのが見えるという。
 これまでに整形外科医が数人、レントゲンを見ているのだが、見過ごしてきた「真実」である。

 →→多くの専門分野があるところ、裁判所は法律の専門家という以上に専門家ではないし、弁護士もまた専門家ではない。どちらかというとゼネラリストと言われ、世の常識(良識か)を体現するべき職業である。
   専門家のフィールドでの常識がここでは非常識であり得る。その結果として、数々の「真実」を見誤った判決が生まれていることは間違いがない。
   裁判所という国家強制力を有する機関は、その力の大きさを十分に認識して慎重にその権力を行使しなければならない。また、弁護士は、裁判所に問題提起をする役割であって、いかに「真実」を裁判所の常識としていくかにつき、パイオニア的役割を果たさなければならない。
   日々勉強。見聞を広げることが大事。
 

March 06, 2007

カウンセリング系弁護士・・【大橋】

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 <事務所内の「幸福の木」が花を咲かせ、部屋中甘く青臭いような香りでいっぱいです。>

 ご無沙汰しております。大橋です。
 気軽に日々を綴ろうと宣言した年初の意気もどこへやら。もう3カ月経ってしまいました。

 仕事がシビアになってきますと、こうしたブログの作成さえ、「何に時間を使ってるのか」と思われかねないのではないかと、自粛モードでした。

 一つの仕事をお受けするというのは、ある期間、密に関係を保ち、最高度のプライバシーを共有させていただくことになります。気が合わなければやっていられません。相互にそうだと思います。
 弁護士の方がペースを崩さずにお客さんに「合わせさせる」というのも、既に時代遅れの発想かとも思いますが、ただ、相互にある程度気を許せる信頼関係の構築が必要ではあります。

 それで、私は私の性格というものを公開し、知っておいていただくのがやはりよいのではないかと、思うようになりました。
 本当は、リニューアルしたホームページへ載せておくのがよいと思うのですが、とりあえずブログへ。
 松井の「相談会」試行と同じようなものです。(私も誘われましたが、いきなり一人で先発してしまいました・・)

 私は、お客さんの相談をゆっくり聞いていくのが好きです。
 聞いていくうちに、お客さんの心のもつれた糸がすっとほぐれていって、気持ちが和らいでいかれるのを感じるのが好きです。
 何が問題点か、わかってきたら、法的手段を用いるのがよいか、用いないで流すのがよいか、ともに考えます。
 その方にとって、何に価値があるのか、一緒に考えていくのが好きです。
 「負けるが勝ち」などという言葉がありますが、深みにはまらずに「この損失も人生の勉強料だ」と頭を切り替えることを勧めることもあります。
 しかし、人生でこの屈辱を忘れ去ることはできないと思い詰めておられる方もいます。法的には勝てるかどうかわからない。でもこのまま引き下がれない。そうした悲壮なご依頼も、お受けするようにしています。
 一緒に歩くことが、弁護士の仕事ですから。

 一方、私が苦手なのは、「勝ちますか?」と常に心配している方です。
 結果がどうしても欲しいという方。弁護士に依頼した以上、勝って当然だ、勝たなければ弁護士が無能なのだ、とお考えになる方。
 私は、どうも争いを好まない部類の人間であるようです。このようにせき立てられるのを好みません。

 弁護士は、定時に終着駅まで乗客を運ぶ電車なのではなく、風任せ波任せの舟にお客を乗せる船頭さんのようなものではないかと思います。お客さんの望む行き先がどの島なのか、相談し協力しながら進みます。望む島には舟を着けられずに別の島で満足していただくこともあると思います。
 しかし、「一緒に舟に乗ってもらってありがとう。よい旅でした。」と言っていただける仕事ができれば幸せです。

 こんな弁護士ですが、よろしくお願いします。

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