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March 26, 2006

離婚をゆっくり考えるための相談を【大橋】

 大橋です。継続投稿を頑張っています。

 このごろ、本当に新規制定法令が多くて、弁護士会でも研修ラッシュです。
 弁護士としては、「どんな法令ができているのか」くらいは知識として入れておかないと、いざというときに気づいて調べることすらできません。
 その一方、「専門性の強み」がますます重要になってくるであろうと実感します。
 専門分野であれば相談を聞いたその場で方針まで出せるものが、未着手の分野の相談であれば「数日調査にいただきます」と言い、他の業務の合間を縫って法令と制定趣旨と類似判決例などを調査せねばなりません。
 
 松井は、前回のブログで「相続の専門性」について強くアピールしています。

 私が現在多く手がけるに至っている「離婚」も、同様に専門性があると思います。
 法制度をいかに利用してスムーズな解消を進めるかという点、またとりわけ、離婚の影響をもろに被ることになる子どもにとっていかによりましに解決するかという点は、重要です。

 ところで、今、ことに必要性を感じ、提供できたらと考えているのが、「カウンセリング機能を持つ法律相談」です。
 離婚に直面した人は、最も近しい関係だった配偶者と心が離れていくことへの困惑とか虚脱感とか、相手方を責める感情、あるいは自分を責める感情に激しく揺り動かされているものです。
 また、相手方が大変激しく出てくる場合、「一刻も早く解消してしまいたい」と離婚をとにかく焦ることがあります。
 そして、後で冷静になってみると、「慰謝料がもらえたのではないか、養育費の請求はできるはずではないか」と悔やんでしまうのです。
 特に、経済的基盤が社会的に脆弱な女性側は、「早まった離婚」をひしひしと後悔することになりかねません。
 こうした精神的に辛い時期を乗り切る心強いパートナーとしては、弁護士が最適任のはずなのです。
 法制度の的確な利用はもとより、かなり有益なのが「相談相手」さらには「窓口として相手方と交渉してくれること」です。
 直接対応しないで済む、ということがどれだけ心の余裕を生むか、依頼者からよく感想としてお聞きします。

 ところが、女性弁護士を含む弁護士全般が、まだまだ「別世界のエリート」「迷っていたらはっきりしなさいと怒られそう」「気持ちをわかってもらえるだろうか」と遠い存在に見られているように思います。
 
 確かに女性弁護士、当然、気が強いです。専門試験を経てキャリアを積んだ自負があります。
 また、それでなければ依頼者からも頼りなく見えるでしょう。
 しかし他方では、キャリアを積んで、依頼者から学び、「離婚という人生の一大転換点で、ゆっくり考える余裕が必要だし、その余裕を差し上げたい」という気持ちも持っています。
 
 そういう意識でより離婚に関する専門性を高め、人生の一大転換点を乗り切るお手伝いをするために女性弁護士を集めて「相談窓口サイト」を作るのはどうだろうか?と構想中です・・・そのサイトで参加弁護士に直接相談予約を入れていただくとか、サイトへ相談申込をしていただくと対応できる弁護士が即座に応答する、といったシステムですね。

 よろしければ、ご要望や感想などコメントしていただければ。
 来年4月の年金分割を待ちながら、「どうしたものだろうか?」と思案中の方も多いはずだとお察しします。
 

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Comments

 児玉さん、気付くのが遅れました。どうもコメントありがとうございます。

 カウンセリングの勉強を始められたのですか。どうぞ、無理のないように続けてください。
 カウンセラーの資格がとれたら、教えてください。児玉さんならではのカウンセリングがしてもらえそうです。

大橋先生 お久しぶりです。
児玉です・・・その節は大変お世話になりました。

こちらのブログは ちょくちょく拝見させていただいています。
私も離婚経験者であり、そこに行き着くまで7年間考えて行動して、今の生活に落ち着くまでには3年が必要でした。その間には心を病んで今でも心療内科に通う日々です。

最初に出会った弁護士さんの言葉は強烈に残っています。
そこで私の離婚方針が決まったと言っても過言ではないかもしれません。
大橋先生に最初に出会っていれば 何かが変わったかもしれないのです・・・といまだに思い返すことがあります。
でも精一杯、その時その時の選択はしてきたつもりですし、後悔はありません。
ここでコメントさせていただこうと思ったのは、実は私も様々な場面でカウンセリング能力を養いたいと思い、この春 一歩を踏み出してみました。仕事がありますので 通信制ですが大学生として学んでいきます。
もしも、今後 何かお手伝いできることがあれば・・・そのような力を自分自身がつけることができればと思い、自分に渇を入れたくてご報告します!

自分の人生ですから・・・後悔のないように生きていきます。
また 事務所のほうへお伺いする日があるかもしれません。

では・・・お忙しい毎日でしょう・・・ご自愛下さい。

 滝本さん、お久しぶりです。
 そうですね、「離婚経験者のNGO」あるいはフェミニストカウンセリング機関の運営する自助グループなどもありそうです。
 確かに問題は費用です・・カウンセリングも1時間で5000円ほどはしますから、生活に苦労しておられたら簡単には出せません。
 まずは婚姻費用の確保をお勧めしますが、家裁の基準によると大した金額にならないのが悩みです。
 早くご相談いただいて、預貯金をあるだけ確保してから別居していただくのが現実的なアドバイスでしょうか・・

お久しぶりです。どこぞの滝本です。
ブログちょくちょく覗かせてもらっております。

離婚の際に心の支えになる何か・・・私も友人等の事例を見るたびに思っておりました。
最近は離婚カウンセラーなる方たちもご活躍のようですね。

ただ、離婚を決意してバリバリ行動を起こし始めたときというのは、何らかの「呪縛」から解き放たれた時が多いような気がします。
むしろ、その前段階で思いあぐねているときに第三者の助けが一番必要なようですね。
夫の浮気の証拠を掴んでしまったような場合がその最たるものです。

この瞬間に、別れるか、それとも婚姻状態の継続を望むかで対処が違ってくるんでしょうが、皆一様にパニック状態から、望まない決断をしてしまうようです。

離婚にかかる様々な法的問題を争っている最中にも、不安定な状態から必要な経済的援助を捨ててでも・・・となるんでしょうね。
離婚経験者のNGOとかが支えてくれたらいいのかもしれませんが・・・。

医療機関のカウンセリングとかに平行して通って、その全快(?)までの費用をすべからく男性側が負担するとかいったような先例があればいいのにね・・・。

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